『ブレイキング・バッド』の衣装や小道具がスミソニアン博物館へ

全世界で社会現象を起こすほどの大ヒットを飛ばし、2008年から2013年まで放送されたドラマ『ブレイキング・バッド』。同作で使われていた衣装や小道具が、スミソニアン博物館に寄贈されたことが分かった。米Varietyが報じている。

寄贈されたのは、ウォルターとジェシーが着用していた黄色い防護服やガスマスク、"ハイゼンベルグ"の黒い帽子、麻薬取締局(DEA)捜査官ハンク・シュレイダーのバッジ、そしてウォルターたちが作ったドラッグ"ベイビー・ブルー"など。これらは、2018年にスミソニアンで行われるアメリカ文化展で展示されるという。

ジェシーを演じたアーロン・ポールは、「僕らのメス・スーツがスミソニアンに飾られるなんて最高だね。史上最高にクールなドラマのアイテムが、ホープダイヤモンドやリンカーン大統領のシルクハットの仲間入りを果たしたんだ」とSNSに喜びのコメントを投稿した。

クリエイターのヴィンス・ギリガンも喜びを隠しきれないようだ。「ウォルターたちが作ったドラッグが、リンカーン大統領の懐中時計や(名作映画『オズの魔法使い』の)ドロシーのルビーの靴と一緒の博物館に保存されるって言う人が過去にもしもいたら、"お前、ウォルターのヤクをやり過ぎたな"って言っていたと思うよ」とジョークを交えながら、『ブレイキング・バッド』のアイテムが歴史的な品々とともに収蔵されることの驚きを語っている。

およそ3年にわたり『ブレイキング・バッド』からの寄贈を働きかけていたというドワイト・ボワーズ館長は、「この作品は社会に多大な影響を与えました。特に、アンビバレントな問題にどう対処すべきかを描いたところが素晴らしいですね」と、本作にこだわった理由を説明している。

『ブレイキング・バッド』は現在、スピンオフの『ベター・コール・ソウル』という形でその世界観が引き継がれているが、これからはスミソニアン博物館の展示を通しても、ファンの目を楽しませてくれるだろう。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ブレイキング・バッド』
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