『スター・ウォーズ』出演者のその後【2】

10年ぶりのシリーズ新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』公開までついに1ヵ月弱。1977年に1作目『〜新たなる希望』が公開された同シリーズは、映画ファンに多大なる影響を与えてきたが、俳優たちにとってはどうだったのだろう? 過去6作品の出演者のその後を追ってみた。
第2回は、伝説を受け継いだ4〜6作目(エピソードI〜III)の主要キャストたち。

■ジェイク・ロイド(アナキン・スカイウォーカー役:少年期)
早くから子役として活動し、アーノルド・シュワルツェネッガーの息子を演じた『ジングル・オール・ザ・ウェイ』や『ER 緊急救命室』にも出演していたジェイクは、シリーズ4作目『〜ファントム・メナス』で少年時代のアナキンに抜擢される。しかし以降の俳優活動は、ジム・カヴィーゼル共演映画『プライド・オブ・マディソン/栄光への挑戦』のみ。とはいえ、映画界から完全に手を引いたわけではなく、シカゴの大学で映画学科を専攻し、2009年には短編映画『Peer Pressure(原題)』にスタッフとして参加している。

■ヘイデン・クリステンセン(アナキン・スカイウォーカー役:青年期)
12歳くらいからTVを中心に経験を重ねていたヘイデン。レオナルド・ディカプリオら大勢のライバルを差し置いて青年期のアナキンに抜擢された頃には、『海辺の家』や『ニュースの天才』でも期待の若手として活躍していた。2008年のアクション大作『ジャンパー』で主役を張ったが、以降は少しずつ出演作が減少。『ワイルド・スピード』のロブ・コーエン監督が冒険家マルコ・ポーロを描く映画に主演することが決まっている。

■ユアン・マクレガー(オビ=ワン・ケノービ役)
若かりし頃のオビ=ワンを演じたユアンは、世界中でヒットした『トレインスポッティング』の主役レントンとしてすでに知られた存在だった。その後も、見事な歌声を披露した『ムーラン・ルージュ』、ベストセラー小説の映画化『天使と悪魔』、ジム・キャリーの恋人を演じた『フィリップ、きみを愛してる!』など、さまざまなジャンルの映画にコンスタントに出演。また、オムニバス映画『チューブ・テイルズ』では、全編セリフなしのエピソードを監督した。ここ5年ほどは、主演でなく助演に回ることが多い。現在、『美女と野獣』の実写版や、20年ぶりにレントンを演じる『トレインスポッティング』続編が待機中。

■ナタリー・ポートマン(パドメ・アミダラ役)
12歳の時に出演したリュック・ベッソン監督の『レオン』で、デビュー作にして一躍有名になったナタリー。アミダラを演じるようになった直後から、『あなたのために』の妊婦や、『コールドマウンテン』の未亡人といった大人の役柄も増えていき、ストリッパーに扮した『クローサー』でアカデミー賞ノミネートを果たす。そして2010年、次第に精神を病んでいくバレリーナを演じた『ブラック・スワン』でオスカーを獲得した。その後はアメコミ作品『マイティ・ソー』シリーズなどに出演。

■リーアム・ニーソン(クワイ=ガン・ジン役)
『〜ファントム・メナス』で若きオビ=ワンの師、クワイ=ガンを演じたリーアムは、それ以前は、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた『シンドラーのリスト』くらいしか有名な作品がなかったものの、以降は『ギャング・オブ・ニューヨーク』『バットマン ビギンズ』といった大作への出演が相次ぐように。そして2008年、リュック・ベッソン製作の『96時間』で、誘拐された娘を救うためにどこまでも戦う父親を演じ、50代半ばにして大ブレイク。その続編や『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』でアクションスターとして活躍している。

明日は、過去6作の中に登場した印象的なサブキャストを取り上げたい。(海外ドラマNAVI)

Photo:『スター・ウォーズ エピソードI/ファントム・メナス』
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