『ダウントン・アビー』ブレンダン・コイル、『Spotless』で犯罪組織のボスに

残すところ、あとは最終話のクリスマス・スペシャルのみとなった英ITVの人気ドラマ『ダウントン・アビー』。同シリーズでロバート・クローリー伯爵の忠実な従者、ジョン・ベイツを演じるブレンダン・コイルは、英仏合作のドラマ『Spotless(原題)』ではギャングのボスに扮している。これまでと正反対の役どころについて米E!Onlineに語った。

『Spotless』は、ロンドンで穏やかな家庭生活を送りながら殺人現場の後始末を請け負う、凄腕の"掃除人"、ジャン(マルク=アンドレ・グロンダン)を主人公としたブラック・コメディ。ブレンダンは、ジャンの穏やかな人生を一変させる犯罪組織の冷酷なボス、ネルソン・クレイを演じる。

温厚なベイツ役から悪役に転じたブレンダンは、新たな役どころについて次のように語った。「今回は(ベイツ役よりも)はるかに楽しいね。もともと行間を読んで演技することが好きだったが、まさにベイツは内にこもる内向的で奥深い性格と、心のうちを明かさないタイプだった。だから(『ダウントン・アビー』では)それを逆手に取るべきだと第2話のあとにプロデューサーに掛け合ったのさ。その結果、ベイツは殺人犯か? 恐ろしい人物なのか? と、彼の性格でうまく遊んでもらえることができた。これは本当に面白かったよ」と振り返るブレンダン。「それに比べて、『Spotless』のネルソン・クレイはずっと表情が豊かだね。たぶん個人的にはお気に入りのキャラクターだな」と語った。

「ジャンは凄腕の"掃除人"だが、今は落ち着いた暮らしを送っている。愛する家族とともにイギリスで暮らす中流階級のフランス人だ。そこに麻薬売買人の兄が現れ、ジャンをネルソンの犯罪組織に巻き込もうとする。ネルソンも、自分の帝国を強化するために凄腕のジャンを利用しようと目論むんだ。そんなネルソンは、内にこもるベイツよりもはるかに表情が豊かで、演じるのが楽しいね」とベイツ。当たり役を卒業し、早くも新たな挑戦を楽しんでいるようだ。

『Spotless』でネルソンが初登場するシーンはバーが舞台となっている。"もしネルソン・クレイが愛すべきベイツさんとバーで酒を飲むとしたら、どんなふうになると思いますか?"とインタビュアーに尋ねられたブレンダン。「二人で熟成したウィスキーを酌み交わしながら、これまでの人生や、耐え忍んだこと、もうこれ以上辛抱しないと心に決めていることなどを語り合うだろうね」と答え、それぞれのキャラクターへの愛着をにじませた。

『Spotless』は仏Canal Plusで今年3月から放送された後、米Esquireにて11月14日よりオンエア中。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ダウントン・アビー』
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