世界中で大ヒット中のサバイバル・パニックドラマ『ウォーキング・デッド』のシーズン5からキャストに加わり、ゲイのアーロンを演じているロス・マーカンド。彼が、同性愛者のファンのカミングアウトに一役買っているようである。
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英Digital Spyのインタビューで、人気ドラマシリーズでゲイを演じることについて語ったロス。「これまでに話をしたファンから、"アーロンやタラのようなキャラクターが、同性愛者を代表してくれて嬉しい"とよく言われるんだ。というのも、『ウォーキング・デッド』は人気シリーズだから、ファンの若者は、世代に関係なく家族と一緒に番組を見ている。だから、(アーロンやタラの話をきっかけに)家族や友人にカミングアウトしやすいみたいなんだ」と、本作でレズビアンとして描かれるタラ(アラナ・マスターソン)と同様に、自分が演じる役がファンの助けになっていることを嬉しく思っている様子。
さらに、「今日におけるエンターテイメントとメディアの力なんだろうね。人々がこういった土台を使って、切り出しにくい話を話題にできるなんて素晴らしいことだと思う」と続けている。また、アーロンがドラマや映画で描かれがちな典型的な"ゲイ"キャラクターではなく、その性的嗜好がアーロンという人間をステレオタイプ化させていないところも気に入っているとのこと。きっと同性愛者のファンも、そんな真実味あふれるキャラクターに共感しているのではないだろうか。
多くの人々から支持される『ウォーキング・デッド』シーズン6は、FOXにて毎週月曜21:00から放送中。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ウォーキング・デッド』シーズン6
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