『フラー・ハウス/Fuller House』往年の大人気シリーズがNetflixで戻ってきた!TCAプレスツアーレポート

『フルハウス』といえば、90年代に日本でも大人気を博したアメリカのシットコム。奥さんを亡くして幼い娘たちのシングルパパになってしまった主人公が、子育てのことなんか全然わかっていない男友だちに支えられて泣いたり笑ったりの子育て奮闘記...的な30分コメディーでした。いまだに日本でもコアファンがたくさんいるこのシリーズの後日談にあたる『フラーハウス』が、オンラインストリーミングサービスNetflixで配信開始していると言うことで話題になっています。

 

『フラー・ハウス』は英語でFuller House。直訳するとFull Houseよりも、もっと混んでる満パイの家、という意味あいなのですが、「フラー」というのはDJの結婚後の姓でもあって、『フラー・ハウス』というタイトルは掛詞(かけことば)になっているんですね~。新しいドラマのあらすじをザッとご紹介すると夫を急に亡くして途方に暮れたDJが、育ち盛りの3人の息子たちを抱えて昔懐かしいあの家に戻ってきて、パパやステファニー、親友キミー、そしてジェシーおじさんなど、お馴染みのみんなの力を借りつつ奮闘するというストーリーです。

日本でもオリジナルの『フルハウス』を最初から見直して『フラーハウス』の放映を心待ちにしているファンも多いと聞いているのですが、そんな折りに20年経ってすっかり素敵な女性に成長した長女DJ役キャンディス・キャメロン=ブレと次女ステファニー役ジョディ・スウィーティン、そして隣家に住むDJの親友キミー役のアンドレア・バーバーに、なんと直接話しするチャンスをいただきました!

記者のみなさんは実際に『フルハウス』の大ファンという方が多く、主人公の女性キャスト3人が一同に会するインタビューとあって部屋はハイテンション。キャンディスたちが「ハ~イ!」とニコやかに部屋に入ってくるやテンションは頂点に!とにかくフレンドリーで満面の笑顔の彼女たちは、記者ひとりひとりに会釈をしてくれてから着席しました。

 

ラッキーにもこの筆者が座ったのはジョディの真隣り。キャンディスとステファニーもすぐそこにいるのだ。これはファンにとっては卒倒ものだと思いました。

それにキャンディスの明るくて可愛いことといったらまるでお日様のようです!「皆さんが長いことこの番組の復活を待っていてくれて本当に嬉しい。地理的な距離や文化の違いを越えて私たちの番組がここまで受け入れられたというのは本当に素晴らしいことだと感じているの。本当にどうもありがとう」とひとこと。

 

「みんなに愛されたキャラクターを大人になった今再び演じられるというのは本当にワクワクすること。まるでプレゼントをもらったような気分でとても感謝しているの。実はこれまでにも『フルハウス』映画化の話しとか色々あったんだけど、どれもシックリ来なくて実現しなかった。でもこうしてシーズン1を撮影し終わって、いまこうして記者のみなさんの前でお話ししているっていうのが本当に嬉しくて信じられないくらい。でもこれはたゆまないファンの支援があったからこそ実現したことなの」と3人が口々にコメント。

「時を経て実生活では私たちも母親になったわ。実際の子育てと番組での子育ては必ずしも同じではないけど、プロデューサーや脚本家チームに私たちの母親としての考えをインプットしたりして、子育てにはいろいろなアプローチがあるっていう側面をかもし出したり、番組にもっと深みを与えることに役立っていると思うの。番組ではそれぞれのキャラクターがお互いから様々な子育てを学ぶことになるの」とキャンディス。

 

当時、子役スターとしてのメンタリティと今の自分を比較してどう違うかという質問にアンドレアは、「(20年という)年月を経て色々なことを経験したから、それをキャラクター作りに活かせたと思うの」と語りました。実はアンドレアは『フルハウス』終了後は、女優業から離れていたのですが、『フラー・ハウス』のために女優業に復帰したらしいんですね~!こういうところからも番組に対するキャストの意気込みが伝わってきます。

印象的だったのは同じ質問に対するキャンディスのコメントでした。「子供の頃はカメラの前に立つことがただ楽しくて遊んでるみたいだった。おまけにもしもうやめたければやめてもいい、っていう頭があったけど今は大人になって責任もあるし子供時代のようにはいかないわ。私は演技が大好きだからずっとこの道を歩んで来たわけだけど、大人になって良い番組を作るために、視聴者のみなさんに楽しんでもらうためにいつも勉強するようにしているし、自分にプレッシャーをかけることもあるわ」インタビュー中もリーダー格という感じのキャンディスだったので、それがゆえに責任感もさぞや強くて大変なこともあるのだろうなあ、と筆者は胸の中でうなずいてしまいました。

 

最後に、「『フラー・ハウス』もオリジナル同様の長寿番組になるでしょうか」、という質問に3人は「ぜひなって欲しいわ!」「日本のみんなにNetflixに加入するように伝えてね!」とお茶目に応えてくれました。

たくさんのインタビューを受けて疲労困憊しているだろうに予定時間をオーバーしてまで私たちに付き合ってくれた最高に感じ良く弾けるように明るい彼女たち。キャメロンなどは、大ファンを名乗る記者との記念撮影を早速インスタグラムにUPで、感動!!素敵な3人にお礼を言いながら、個人的にも新番組の大成功を祈らずにはいられない筆者なのでした。

(取材・文: 明美・トスト / Akemi Tosto)

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