英BBCと米AMCが共同制作している、トム・ヒドルストン(『マイティ・ソー』)主演のスパイスリラードラマ『The Night Manager(原題)』が、英国でのヒットを受け、続編の製作を検討しているようだ。米Varietyが報じている。
『The Night Manager』は、ベストセラー作家ジョン・ル・カレによる同名小説が原作。現在はスイスの名門ホテルに勤務するナイトマネジャーをしている元イギリス兵のジョナサン・パイン(トム・ヒドルストン)が、武器商人リチャード・ローパー(ヒュー・ローリー)に愛する者を奪われ、復讐に乗り出すというストーリーだ。イギリス情報部にスカウトされ、ローパーの武器密輸を暴くという任務を課されたジョナサンは、任務と復讐を果たすため、徐々に彼に近づいていく...。
米AMCでの放送開始は4月19日からだが、先にスタートした英国では約800万人が視聴。『007』シリーズとも比較される本作の勢いは、世界で大ヒットとなった英国ドラマ『ダウントン・アビー』をしのぐほどで、より多くの公共放送局での放送が望まれている。
そんな中、本作の製作を担当しているル・カレの息子であるサイモン&スティーヴン・コーンウェルが、今回製作された6話以降の展開について話しているとのこと。しかし、BBCとInk Factory(コーンウェルの会社)はシーズン2の話は今のところ確認していないという。
『The Night Manager』は、2010年に設立されたThe Ink Factoryが初めて手掛けるTV企画。監督は、アカデミー賞外国語映画賞に輝いた『未来を生きる君たちへ』のスサンネ・ビア。脚本はデヴィッド・ファー(『ハンナ』)、製作総指揮にはコーンウェル兄弟とファーに加え、『HUNTED/ハンテッド』のスティーヴン・ギャレットとポリー・ヒルも参加している。
アメリカとイギリスだけでなく、ドイツ、イタリア、ノルウェー、デンマーク、オーストラリアでの放送がすでに決定している本作。AMC経由でアジアや中東、アフリカでも放送される予定だ。(海外ドラマNAVI)
Photo:トム・ヒドルストン(C)Kazuki Hirata/www.HollywoodNewsWire.net