『アーロと少年』、監督の思い出が詰まった本編映像が到着

1995年に世界初の長編フルCGアニメーションである『トイ・ストーリー』を製作して以来、数多くの大ヒット作を生んできたディズニー/ピクサー。その最新作『アーロと少年』から、本編映像の一部が届いた。

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弱虫でひとりぼっちの恐竜アーロと、怖いもの知らずの勇敢な少年スポットの友情を描く本作。二人は言葉が通じないにもかかわらず固い友情で結ばれることになるのだが、この本編映像はそんな絆の強さが感じられる内容となっている。

アーロとスポットが夜に原っぱを歩いている時、一匹のホタルが飛んでくる。それを見たアーロがしっぽで周囲の草原を揺らすと、たくさんのホタルが一斉に舞い上がり、辺り一面に幻想的な風景が広がる。そんなホタルを追いかけた二人が、言葉はなくても同じ感動を共有するというシーンだ。

本作のメガホンを取ったピーター・ソーンは、この"言葉が通じない"という設定には、幼少期の経験が反映されていると明かしている。アメリカで小さな商店を営んでいた監督の両親は韓国系の移民で、英語が分からなかった。いつも言葉の壁を感じていた彼だが、ある日母親と一緒に『ダンボ』を見た時、英語が分からない母親が感動して涙を流したという。その時にアニメーションの持つ力に感銘を受け、その道に進むことを決意したそうだ。

ジョン・ラセターやブラッド・バードといった数多くの有名監督が通ったカリフォルニア芸術大学でアニメーションを学んだ彼は、バード監督の『アイアン・ジャイアント』で初めて仕事をした後、ピクサーのアート部門に入って『ファインディング・ニモ』のデザインを担当。2009年の短編映画『晴れ ときどきくもり』で監督デビューを果たし、本作で長編アニメーション初監督と、ピクサー期待の新人監督として注目を集めている。

モンスターのサリーと人間の女の子ブーが言葉は通じなくても思いを通わせていた『モンスターズ・インク』のように、感動に言葉は必要ないというアニメーションの力をあらためて表現しているウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン配給映画『アーロと少年』は、全国大ヒット公開中。(海外ドラマNAVI)

Photo:『アーロと少年』
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