犯罪ドラマ『プロディガル・サン 殺人鬼の系譜』シーズン2で打ち切り

凶悪犯罪に立ち向かうプロファイラーと彼の家族を取り巻く異様な状況を緊張感たっぷりに描く、米FOXの異色のクライムスリラー『プロディガル・サン 殺人鬼の系譜』。今年の1月から本国アメリカではシーズン2が放送中だがこのシーズンを持って打ち切りになることが決まった。米Deadlineが報じている。

本作の主人公は、優秀なプロファイラーだがいざこざを起こしてFBIをクビになり、ニューヨーク市警で働くことになったマルコム・ブライト。優秀な人物だが、実は彼の父親は、"外科医"という異名を持つ悪名高いシリアルキラー、マーティン・ホイットリーだったという設定。

本作はまさに一気に盛り上がり消え去ってしまう作品だったと言える。昨年、FOXの数あるドラマの中で最後に更新が発表された作品だが、このシリーズの更新に関しては、最後まで進退の決定がもつれ込んでいた。FOXはコメントを控えているが、関係者によると今回の決定は、苦渋の決断だったという。ただし、シーズン2の視聴率はシーズン3への更新を正当化するにはあまりにも少なかったとも付け加えている。

5月4日(火)の放送までの平均視聴者数は200万人強、デモ視聴率は0.4(ライブ+当日後追い視聴の数字)で、シーズン1に比べそれぞれ38パーセントと45パーセントの減少となっていた。今シーズン、FOXが放送した6つのオリジナルドラマの中で、本作は4位につけていた。

マルコムを演じるのは、『ウォーキング・デッド』のポール・"ジーザス"・ロビア役で知られるトム・ペイン。その父親マーティン役にはウェールズ出身のマイケル・シーン(『グッド・オーメンズ』)がキャスティングされているが、マイケルを起用したことにより、通常とは異なる難しい製作スケジュールとなり、それがずっと製作の障害となっていたそうだ。しかし、最近では『シカゴ』『オーシャンズ12』のキャサリン・ゼタ=ジョーンズなどの大物俳優をシーズンごとに起用することで、2シーズンにわたってスケジュールをやりくりしてきていた。

『プロディガル・サン 殺人鬼の系譜』最終話は、本国で5月18日(火)に放送される。(海外ドラマNAVI)

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『プロディガル・サン 殺人鬼の系譜』© 2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.