世界的ベストセラーとなったダイアナ・ガバルドンの小説を完全映像化し、ゴールデン・グローブ賞で主要3部門にノミネートされるなど高い評価を集める大人のファンタジー・ロマンス巨編『アウトランダー』。本作でスコットランドの戦士ジェイミーを演じるサム・ヒューアンが来日し、3月24日にファンイベントが行われた。
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抽選で選ばれた60人のファンが駆けつける中、黒いスーツ姿で登場したサムは、「コンニチワ」とまず日本語で挨拶すると、「こんな冷たい雨が降る中、来てくれてありがとう。まるで僕の故郷スコットランドみたいな天気だね」とジョークを交えつつ、集まってくれたファンに感謝した。
続けて、アメリカで4月9日より放送開始となるシーズン2の予告編が流されることになると、「見えるかな?」とファンの視界を遮る可能性を気にして脇へ移動。映像スタートまで少し時間がかかる中、「多分もうそろそろだと思うよ」「待っている間にみんなで番組のテーマソングを歌おう」などと声をかけて場を和ませた。
その後は質疑応答がスタート。まずはシーズン1について「キャストもスタッフもワクワクするような体験で、素晴らしい原作を元にドラマを作れたことを本当に嬉しく思っている。1年かけて撮影する中で役者としていろいろ学べたし共演者たちともいい関係を築けたよ」と回想。新シーズンについては「シーズン1よりも美しく派手な内容となっていて、クレアとジェイミーはまずパリで新たな敵と対面する。シーズン後半の舞台はスコットランドに戻って、多くの戦闘シーンが繰り広げられる。前後半で雰囲気がかなり変わるけど、それぞれがお互いを保管し合うようないいミックスなので、楽しんでもらえると思うよ」と説明した。
現場では忙しくて休憩時間はあまりないものの、撮影のわずかな合間に栄養補給はしているそうで、「ウイスキーが禁じられているので、コーヒーをたくさん飲んでるよ。あとはカトリーナ(クレア役)がいろんな健康食を持ってきてくれるから、その残りをもらってる」とのこと。
日本でやりたいことを聞かれて、「スシのいろんなネタを試してみたいし、日本のウイスキーも飲んでみたい」と語ったサム。日本のファンに対しては「空港に到着したのが午前4時の便だったけど、多くのファンが待っていてプレゼントをくれたりと温かく迎えてくれたんだ。とてもサポートしてくれて感激だよ。ぜひまた戻ってきたい」と好印象を抱いたことを明かした。
ここからはファンからの質問コーナーとなり、前もって募集したさまざまな質問が入った箱からサムが引いて答えていくというスタイルで行われた。魅力的なボディを維持するためにどんなトレーニングを行っているのかという質問には、「ウイスキー」と冗談を言った後、「非常に体力を必要とされる作品なので、撮影中もいろいろと運動しているよ。あとは、カトリーナが分けてくれる健康食のおかげもあるかもしれないね。僕が残った分を全部平らげているから、カトリーナはあんなに細いんだよ」と返答。今後演じたい役柄については、「マイケル・ファスベンダーが映画で演じていたけど、舞台でマクベスをやってみたい。あとは、次の『スター・ウォーズ』かな。幸運なことに、ゴールデン・グローブ賞授賞式でハリソン・フォードに会って、酔った勢いで声を掛けてみたらすごくチャーミングな人だったんだ」と大きな野望も口にした。また、普段の生活で思わずジェイミーが出てきてしまったことがあるそうで、「シーズン1の終盤でジェイミーは手に酷いケガを負うんだけど、その撮影のために指が折れ曲がった仕草を何ヵ月もしていたら、実生活で何か緊張したり恐怖を感じた時に反射的に指を曲げてしまうことが一時あったよ」と明かしている。
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続いては、ファンと握手というサムからのプレゼント。対象者は抽選で選ばれた3人だったが、サムが3人分を引き終えた後で「もう一人!」と言ってくれたおかげで4人が選出され、サムに握手されたりハグされたり名前を呼ばれたりと、うっとりするような瞬間を味わった。続けて、集まったファン全員との写真撮影も行われた。
最後に、「ドウモアリガトウゴザイマス」と、あらためてファンに感謝したサム。「シーズン3のタイミングでまた日本に戻ってきたいと思う。今日は本当にありがとう」と笑顔でメッセージを送った。
■海外ドラマ『アウトランダー』シーズン2
オンライン動画配信サービスHuluにて4月22日(金)より配信開始
海外ドラマ専門チャンネルAXNにて6月放送スタート
ソニー・ピクチャーズよりブルーレイ&DVD 今秋リリース