『フィフス・ウェイブ』で19歳のベテラン、クロエ・グレース・モレッツが見せる表現力!

突然、人類を襲った未曾有の恐怖を描くSFミステリー映画『フィフス・ウェイブ』に、『ジュラシック・ワールド』のニック・ロビンソン、『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』のマイカ・モンローという新世代スターも出演していることはすでにお伝えした通り。そんな人気急上昇の彼らも登場する本作で主役を演じるのは、19歳という若さながらすでに14年の女優キャリアを誇るクロエ・グレース・モレッツだ。

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わずか5歳で芸能活動を開始したクロエは、2009年の『(500)日のサマー』でジョセフ・ゴードン=レヴィット演じる内気な主人公の良き相談相手として印象を残すと、『キック・アス』ではニコラス・ケイジ演じる父とともに悪と戦うヒット・ガール、マーティン・スコセッシ監督の『ヒューゴの不思議な発明』では主人公と一緒に冒険する少女、『イコライザー』ではデンゼル・ワシントン演じる元CIAエージェントを戦いの場に引き戻す娼婦など、アカデミー賞も獲得している大物の監督や俳優とも何度も仕事をしてきた。さらに、スウェーデン映画のリメイクである『モールス』やスティーヴン・キング原作のホラー『キャリー』ではミステリアスなヒロインとして堂々と主役を張り、ベストセラー小説を映画化した『イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所』では生と死の間をさまよう少女を情感たっぷりに演じている。

これまで数々のキャラクターに命を吹き込んできた彼女の今回の役柄は、普通の女子高生キャシー。正体不明の敵《アザーズ》に人類が襲われたことに、驚き、怖れ、混乱しながらも、家族のために立ち上がるという難しい役どころだが、ベテランの貫禄で等身大のヒロインを演じている。その演技力には本作のメガホンを取ったJ・ブレイクソン監督も驚きを隠せないようで、「あの若さにして相当な経験を積んできているクロエの感情表現は本当に素晴らしい。彼女は圧倒的な演技で主人公キャシーの感情を伝えてくる。だから、観客はキャシーと一緒に本作の世界に入ってゆき、ストーリー上の急展開も受け入れることができると思う」と語っている。

クロエ本人によれば、今回は、友達と男の子のことを話したりするようなどこにでもいる女子高生という、彼女にとっては珍しく"普通"の設定だからこそ、恐怖に怯える演技にリアリティが生まれたという。「キャシーはスーパーヒーローのようなパワーも持っていない、私とまったく同じ普通の女の子。だから敵の攻撃がやってきた時の彼女の反応は、極めてリアルなものになっているわ」と、主人公に共感し、ナチュラルに表現できたことを明かした。

ある日突然、圧倒的知能を持つ生命体《アザーズ》により4度にわたる攻撃を受けて、人類の99%が死滅。ほぼ壊滅状態となった地球で生き残った女子高生のキャシー(クロエ・グレース・モレッツ)は、離ればなれになってしまった弟を救うため、子どもたちが拉致された基地へと単身で向かう。いつまた来るか分からない襲撃の恐怖と、人間に紛れ込んだ《アザーズ》により誰が敵なのか味方なのか分からない極限状況の中、旅の途中でキャシーはある男性に助けられる。彼に惹かれながらも、心から信頼できないまま、ともに基地へ向かう彼女は、致命的となる第5の波、フィフス・ウェイブを止めることができるのか? そして《アザーズ》を見抜くことができるのか――?

『フィフス・ウェイブ』は全国ロードショー中。(海外ドラマNAVI)

Photo:『フィフス・ウェイブ』