~人気イラストレーター・カツヤマケイコさんが海外ドラマを観てみたら~『ボディ・オブ・プルーフ/死体の証言』

最近は海外ドラマはおろか、日本のドラマもほとんど見ていない私。今まで観た海外ドラマは『フレンズ』と『24』『プリズン・ブレイク』に『アグリー・ベティ』だけです。どうです? ラインナップが古いでしょう?

なぜ観なくなった(正確には観られなくなった)のかと言えば、ここ10年で出産3回、現在8歳、5歳、2歳の子育て真っ最中で、自分の時間がミジンコくらいしかないからであります。

んがしかし! 一話完結ものなら気負いなく観られる!ということでうっかり?手を出してしまったのが、『ボディ・オブ・プルーフ/死体の証言』。しかもシーズン2からという暴挙(アホなのか)。

一話完結とはいえ、シーズン2からのスタートは、さすがにツライかと思ったけど、結果的には全然問題ナシでした。主役の女性検死官、ミーガン・ハントが医学知識と洞察力で事件の真相に挑む、というのが毎回のメインストーリー。犯罪ドラマと医療ドラマ、一粒で2度美味しい状態です。

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検死から次々と犯人に結びつく証拠を見つけていくミーガン。聞き慣れない医療用語も相まって「かしこすぎるやろ!」「しかも美しすぎるやろ!」とツッコミたくなるが、そんな天才的な頭脳を持つ一見完璧な彼女も、人間関係を良好に保つことには不器用で、特に離婚し親権を奪われた娘に対しては空回りしてばかり。必死で娘との関係修復をこころみるんだけど、観ていて「あちゃちゃー! そのアプローチはダメでしょ!」となってしまう。

仕事人としては100点(コミュニケーション能力除く)、母親としては0点な彼女が、回を追うごとに人として母として成長していく部分も見どころ。(ちなみにまだ途中までしか観ていないのでよくわからないが、自身の母親とも確執がある模様...)

そんな知的さと(ダメな)チャーミングさを持つミーガンが本当に可愛い! 主演のダナ・デラニー、シーズン2当時56歳てマジか!と声に出したほど可愛いです。なんだろう、ちゃんとシワもあるしフェイスラインもたるんではいるのだが...。奇跡の「アラ還」を観るだけでも価値アリですよ...。

そして一話で解決する事件ひとつひとつも、しょーもない犯罪系映画(何とは言わない)一本よりもクオリティが高かったりするのだ。容疑者も二転三転していくので、家族と一緒に観ていて「コイツが犯人だろ」...「イヤ、コイツか!」と声に出して犯人予想した暁には恥をかくこと請け合い...(恥をかきまくった私が通りますよっと)。

まだ数話しか観てないものの、ほぼ毎回クライマックスに涙している私...。年々涙腺がバカになっているのは自覚しているし、私の「親子愛アンテナ」が敏感すぎるせいかもしれないけれど、それを差し引いても泣けます!!! ってことで「人間ドラマ」の要素も入れて一粒で3度美味しい!!!

そしてここまで一度も語っていないけど、私が一番好きなキャラはイーサン・グロスでした。相棒カーティスとのお笑い担当コンビも含め、他のキャラたちも魅力的ですよ~!

 

『ボディ・オブ・プルーフ/死体の証言』シーズン2 放送情報

全米で1400万人が視聴した大ヒット犯罪捜査ドラマ。主人公は元脳神経外科医の天才的な凄腕女性検死官ミーガン・ハント。あらゆる難事件の真相を暴きます。しかし彼女は、華やかな経歴や見た目に対し、自身の離婚、交通事故、不本意な転職といった過去から気づけば友達もいない孤独なわけあり女性だったのです。

Dlifeにて毎週土曜 22:00~好評放送中
毎週土曜 22:00~[二] 毎週金曜 24:00~[字]

Photo:『ボディ・オブ・プルーフ/死体の証言』イラスト 『ボディ・オブ・プルーフ/死体の証言』 (C)ABC Studios