ロシアSF小説「ストーカー」のTV版パイロット、主演は『ウォッチメン』のマシュー・グードに

アンドレイ・タルコフスキー監督により1979年に映画化されたロシアの有名なSF小説「ストーカー(英訳版タイトル:Roadside Picnic)」を、アメリカでTVシリーズ化する動きがあることは、昨年9月にお伝えした通り。そのTVパイロットの主演俳優が決まったことを、米Hollywood Reporterなどが報じた。

アルカジイ&ボリス・ストルガツキー作の小説「ストーカー」は、1972年の旧ソ連時代に刊行された作品。異星人が地球を訪れ、去っていった後に、"ゾーン"と呼ばれる謎の領域が残された。人間には理解できない奇妙で危険な現象が起き、超自然的な性質を持つ物品の数々が存在するゾーンに、命がけで不法侵入し物品を持ち出して闇市場で売りさばく者(ストーカー)たちを描いた物語だ。

そのTVパイロットで主演を務めるのは、ドラマ『ダウントン・アビー』『グッド・ワイフ』『ROOTS/ルーツ』、映画では『ウォッチメン』『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』などに出演したマシュー・グード。元ストーカーの主人公レドリック・シュハルト(通称レッド)を演じる。

レッドは物静かで知的な時もあれば、いきなり冷酷な性格に変貌する、矛盾した内面を持つ労働者風の男。愛する妻グタと、「ゾーンの子」として疎まれている娘のマリーがいる。刑務所を出所して間もなく、レッドはさっそくトラブルに見舞われることになる。

TVパイロットの制作を進めているのは、アメリカのケーブル局WGN Americaと、制作会社のソニー・ピクチャーズ・テレビジョン。脚本は『エイリアン』シリーズの最新作『Alien: Covenant(原題)』にも参加しているジャック・パグレン、監督は『ターミネーター:新起動/ジェニシス』『ゲーム・オブ・スローンズ』のアラン・テイラーがそれぞれ担当し、製作総指揮もこの二人が担う。(海外ドラマNAVI)

Photo:マシュー・グード
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