『ゲーム・オブ・スローンズ 第六章:冬の狂風』声優インタビュー

壮大なスケールで全世界を魅了し続ける大河ファンタジードラマゲーム・オブ・スローンズ(以下『GOT』)。その最新シーズンとなる『第六章:冬の狂風』の字幕版はすでにスターチャンネルにて日米同時放送中だが、いよいよ吹替版が2016年7月1日より同じくスターチャンネルにて放送開始となる。そこで今回はティリオン・ラニスター役の森川智之さんと、ブラン・スターク役の福山潤さんにインタビュー! 中心人物としてティリオンの声を担当し続けている森川さんと、ブランの成長によるボイスキャストの変更に伴って第六章から参加する福山さんに、たっぷりと『GOT』について熱く楽しく語っていただきました!

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――ついに第六章が始まりました。森川さんは第一章からティリオンを演じてきていますが、今のお気持ちは?

森川:ついに原作に追いつきました! ここから先は誰も知らない未知の展開が待っているので、そういう意味では、世界中のみなさん、日本中のみなさんが、当然のことながら楽しみにしていると思います。ティリオン的には思い起こせば第1話から登場して、数々の人たちがお亡くなりになる中で、よくぞここまで生きてこられたな(笑)というのと、ティリオンのキャラクター的にあらぬ罪を着せられたりとか、いろいろなことが周りで起きて、すごく不遇なシーズンを過ごしてきました。しかし、やっと落ち着く場所というか、ミーリーンにたどり着いて、少し腰を据えて彼の副参謀的な力を発揮できるかなというところで、第六章に突入しました。ですので、その辺では本領を発揮したいなというシーズンでありますし、自分自身もアフレコを楽しみにしています。

――福山さんは、今までブランの声を担当してきた佐藤美由希さんからのバトンタッチとなりますが、『GOT』の吹替に参加してのご感想は?

福山:声優を始めてから結構な年数も経ったんですけど、現場に立って、最初の頃に感じていた「これがプロの人たちだ......」みたいな感覚に近いものが今回の参加ではありました(笑) もともと参加する予定がなく、ずーっと趣味で『GOT』を見ていた視聴者だったんですよ。

森川:好きなんですって、ずっと言われてたんです(笑)

福山:めっちゃいい役やってるじゃないですかとか、森川さんに事務所とかで話してたんですよ(笑) 今回の第六章から一緒に参加する中村悠一と、別の現場で『GOT』面白いよねとか言いながら、共演者に勧めたりしていた単なるファンだったんです。それが参加させて頂くことになって、しかもブラン・スタークということで、勝手に一人でテンパっていましたね(笑) だから、現場にいた時はそれこそ、志村知幸さんのサー・ダヴォスとか森川さんのティリオンもそうですけど、これまでは視聴者として見てた人たちがその場でやっているのを見て、なんか良い思いをさせてもらってるなって(笑)

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――ファンにはたまらない環境ですね(笑)

福山:もちろん、自分のセリフの時は集中してますけど、自分のお役目が終わった後は、ファン目線でいい環境で見させてもらっているなって。原音をヘッドフォンから入れたり、切ったりとかしながら(笑)久しぶりに声優になって間もない頃のワクワクをこの作品で感じていますね。一人のファンとしてと、実際やる自分としての両方を楽しませてもらいました。他のボイスキャストの方からもすごく優しく迎えてもらいまして、とても居心地のいい現場です。

――お二人の演じるキャラクターは、第六章でさらにキーパーソン的な位置づけになっていますね。

森川:最初に登場した時、ティリオンは物語の中心人物ではなくて、道化の部分があって、そういう役どころかなと思っていたんですよ。でも蓋を開けてみたら、ストーリーのど真ん中にいる人だったんですよね。ラニスター家の中でも、邪魔者扱いのキャラクターなので、そういう意味では常に頭の回転を良くして、シャキッとしてないといけないキャラクターみたいなところではあるんですけど。でも、ティリオンがシーズンを重ねるごとに人気というか、彼に感情移入したり、応援したりしてくれるファンが多くなっているというところでは、彼の俗っぽいところもすごい魅力的ですよね。娼館に遊びに行って、女性をはべらせたりとか、吐くまで飲んだりとかね。傍から見ると、すごいハラハラドキドキするんですけど、彼の知識と知恵の鎧がしっかりガードしていて、それにプラスして、必ず誰かが彼を助けているんですよね。立場を助けられたり、後押しされたりとかしている部分では、人徳もある感じなんですよ。そういう意味では、演じる部分で彼の正義感というのが、現代にも通じるような等身大の正義感なんですよね。まっさらにキレイな正義感ではなく、リアルな正義感で。ちゃんとあの時代を生きているのかなと思うと、そこを声でしっかりと表現していければと。

――ティリオンを演じるピーター・ディンクレイジもエミー賞を受賞して、一気にスターダムを駆け上っていますね。

森川:(昨年9月に行われた)第67回エミー賞の助演男優賞受賞の時の中継は見ていたんですよ。彼は本当にまさか自分がもらうとは思っていなかったようでしたね。受賞した瞬間も、えっ!?何で?という感じでした(笑) それが何か、ティリオンらしいなというか、そういう意味でもパーソナルな自分のプロモーションもできていて、すごく魅力的ですよね。この『GOT』でどんどん人気が出て、他の作品にも出演しているというのはうなずけます。

――福山さんは第六章のアフレコが始まったばかりですが、ブランというキャラクターの印象は?

福山:ブランは、ストーリーラインが実際の『GOT』のメインで描かれているところとあまりにも違うところにいるんですよね。今後、彼がどのようになっていくのかなと思います。彼はスターク家のお坊ちゃんなんですけど、足が動かなくなって、ちょっと思うようにいかない道に成長していくんですよ。自分の生きる道はそっちの方向にあるんですよね。漠然とした感覚なのか確信なのか分からないですけど、そうなってから彼の意思の出し方とかも、男の子から男へとなっていったような節があるんです。さらに第六章になって、それまでの環境のせいなのか、聞き分けがあるようでないというアンバランスな少年だなと思うんですよね。それが純粋さなのか何なのか、まだ分からないんですけど、三つ目の鴉と絡んでいく上で、どのようにストーリーに関わっていくのか興味があります。彼自体が人間的にも担うべき役割としても、どのような成長を迎えるのか楽しみですね。ですけど、僕が担当してから話数もそんなに進んでいないので、まだあの話の中では少年なんだよな、成熟は全然してないなというのも感じます。

――ブランがケガで歩けなくなった後、ティリオンが優しくするシーンもありましたね。

森川:馬に乗せてやる話とかもね。ティリオンも似たような立場なので、弱い立場の人間にはすごく優しいんですよ。

――福山さんは、第六章より前のエピソードはすべてご覧になったのですか?

福山:ブラン役としての最初の収録は第六章の第2話なんですけど、その2週間ぐらい前に第五章のブルーレイボックスが発売されたので、収録までに見れました。それから何日かおいて、第2話の収録から入ったので、ジョンのあの衝撃の展開から「ああこうなるんだー。くそっ! 第1話が見れなかった」と思っちゃって(笑) 参加できる喜びと一緒に、俺の趣味が奪われたという相反する感情が芽生えました(笑)

森川:そうか、あの第1話が見れなかったのか(笑)

福山:そうなんですよ。毎週、収録に参加できれば楽しいんですけど、出ないエピソードがあって(笑) 仕事として素晴らしい作品に関われた喜びと、単純に一視聴者としてなんでエピソードが抜けているのかという悔しさがあるんですよ(笑)

森川:また、よりにもよって、シーズン頭のエピソードだからね(笑)

福山:自分が参加していても、オンエア後にブルーレイボックスが出たら、純粋な気持ちでまた見れるなと確信しています(笑)

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――海外では大ヒットしていて、日本でも盛り上がりを見せ始めていますが、第一章から関わってきた森川さんはその辺りをどう感じていますか?

森川:日本に来る時はすでに海外で大ヒットしていたので、とうとう来たか!遅いよ日本!という感じだったんですけどね(笑) 本当にたくさんの人に見てもらいたいなというのがあったので、魅力を知ってもらうには、第一章の第1話を見てもらって、大スペクタクルの大河ドラマを楽しんでもらいたいなと。人生において、こんなに壮大で、こんなに重なることのない登場人物がたくさんいる作品に関わることは滅多にないですから。人生の教訓になるようなセリフを言ってくれるキャラクターがいたりとか、すべてのエッセンスが入っている作品って、なかなか出会うことがないと思うんですよ。この最先端の撮影技術で撮られていて、ドラゴンとかも出てきてね。CGっぽい感じではなくて、本当にクオリティが高いんですよ。今まで手を伸ばしていない人たちも、手を伸ばして、禁断の世界に触れてほしいですね。最近の海外ドラマではゾンビものも人気がありますけど、『GOT』にもゾンビのエッセンスがあるし(笑)

福山:そうですね、ホワイトウォーカーがいますからね(笑)

森川:他の海外ドラマを楽しんでいる方も、ぜひ『GOT』を見てほしいですね。

――福山さんは第六章に参加されるまでは、一ファンとして、盛り上がりや作品の魅力をどう感じていましたか?

福山:僕、世間の情報とかにちょっと疎いんですよ。『GOT』に触れた理由も、森川さんが声の出演をされていたので、事務所にエダード・スタークが鉄の玉座に座っているポスターが貼ってあったんです。それで気になって、ブルーレイボックスを買ったんですよ。僕は結構ジャケ買いをするので、気になった作品とか、日本にまだ来てない海外ドラマ作品の情報とかも仕入れる方なんです。だけど、当時は『GOT』についてはそのポスターしか知らなかったんですよ。そこから、情報とかを自分で捜すようにはなったんですけどね。それと、何も知らずに見たので、ファンタジーなのか、歴史物なのかすら知らなかったんですよ。見ていた最初は、架空の世界の歴史譚なのかなって思ったんです。

――確かに第一章の序盤はファンタジー要素が少ないので、歴史戦記物のイメージが強いですね。

福山:そうですね。ストーリー展開もそうなんですけど、一番面白いなと思ったのは、それぞれの時代背景の中で、家とか国とか主従関係とかに、みんなが縛られている点ですね。ティリオンもそうですけど、ラニスター家の血に縛られていて、結局みんな、その時代にある価値観に当たり前に染まっている人たちなんですよ。たまにティリオンとかベイリッシュ公みたいに現代人の文化レベルに近い精神を持った人がいますけど、そういう人たちは意外とつまはじきにされているんですよね。むしろ、あの世界の価値観に染まった中で、そういった縛られている人たちが必死に頑張って生きる姿がドラマになっているのがいいんですよ。僕は日本の時代劇も好きなんですが、それもそういったしがらみとかが面白かったんです。最近の時代劇は、現代人が時代劇をやっているなという感覚のものが多かったので、時代劇がなくした物が『GOT』の中にあるなという印象があったんですよね。そういった人間ドラマに、ものすごくハマりました。

――原作小説の著者自身がドラマの脚本を書いていますが、そういうところに出ているのかもしれませんね。

福山:それと、とにかく無慈悲ですよね。この世界は慈悲がほぼなくて、理不尽と不条理で構成されているような、そういったところも展開が予想できないので、普通にいろいろな人に勧めまくってたんですよ。僕の親父や兄貴も海外ドラマが好きなんで、とにかく見ろ!って勧めてるんです。だけど、全然手を伸ばしてくれないので、そのうちに無理矢理にでも見せようかと思ってます(笑)

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――『GOT』はエロスありバイオレンスありと、印象的なシーンが多い作品ですが、お二人の印象に残っているシーンは?

森川:僕はやっぱり、ティリオンがジョン・スノウと最初に出会った時の会話シーンですね。落とし子とインプ(子鬼)との会話があって、その後にジョンは本流から分かれて、ティリオンもストーリーの中心にはいるけど、どんどん自分の立場が危うくなっていくんですが。立場の弱い者同士で引きつけ合うみたいなところがあって、ブランもそうですが、そういった時にティリオンは必ずといっていいほど、立場の弱い人の肩を持つというか、語りかけるようなシーンがところどころにあって印象的なんですよ。

――ティリオンはラニスター家の中でも、周りから責められる立場ですね。

森川:ティリオンは生まれてからも、母親が死んだのはお前のせいだとか言われ続けたり、サーセイにはヒドイこと言われまくってね(笑)味方といったら、兄であるジェイミーしかいなくて。ジェイミーも、サーセイとの関係とか立場があるので、影ではちょっとティリオンのことを気遣ってくれるけど、公では優しく手を伸ばしてくれることはないんですよ。そういった部分で、ラニスター家のお家騒動というか、最終的に決着を着けるシーンがあるじゃないですか。それまでの恋人シェイと愛を育んでいながら、そのまま落ち着くのかと思いきや、まさかの展開でね(笑) そりゃタイウィンがトイレで用を足している時に、ボウガンで撃つよなって(笑)

――あれは衝撃的でしたね(笑)

福山:でも、あのシーンなら、「クソ食らえ」とか「ケツにキスしろ」とか言わなくていいですよね(笑)

森川:そうだね(笑) あれはタイウィンも面食らってたよね。あの彼が命乞いしてましたから(笑) あと、すごい怖かったシーンがあったんですよ。ライサの住むタリー家のアイリー城で、ティリオンが捕まって牢屋に入れられてしまうじゃないですか。城の中の断崖絶壁のところに、ちょっと斜めになっている牢屋があって、そのまま落っこちてしまうんじゃないかというシーンが想像しただけで怖かったです(笑)

――ティリオンは常にピンチの連続ですね。

森川:ピンチの連続なんですけど、そこを切り抜ける知恵があるんですよね。彼は武闘派ではなくて、いろんな書物を小さい時から読んでいて、それを知識と知恵という武器と鎧として全身に身に付けて、戦乱時代を渡り歩いているんですよね。彼もそれが分かっているんですよ。なるほどなと思わせられますね。それが彼の魅力ですよね。いろいろな場所でいろいろと言われるけど、それをモノともしないポジティブな感じですね。それが彼の最大の魅力で、人気のあるところだと思います。

――福山さんが印象に残っているシーンは?

福山:第一章を見たのが、第二章のブルーレイボックスが出る前だったので、ラストの竜が出てくるシーンは印象的でした。それで、なんでここで終わらせるんだ!と思いましたね(笑) 実際には竜とかは出てこないと思っていたんですよ。竜の卵も眉唾みたいな話だったじゃないですか。

森川:木の実みたいな石だと思わせるような展開だったからね。

福山:行商人にだまされているだけでしょと思っていたら、本当に竜を出すんだ!というので、この話は読めなくなってきたなというところで、あの引きは本当に気になりました。それとは別に好きなキャラクターがいて、マーテル家のプリンス・オベリンが好きなんです。登場からやたらとカッコイイんですよね。決闘裁判で、ティリオンの代理の闘士になるエピソードとかね。なのにあんな死に方をするとは思いませんでした。

――オベリンの死に方はかなり映像的にもグロくて、印象に残りますね。

福山:オベリンがマウンテンの足とかを刺したりして、すぐに殺さないじゃないですか。それで、あのシーンが長めになってきて、なんか雲行きが怪しいなと。ちょっとイヤな予感しかしないんだけど、あっやっぱり......そういう死に方する!?という。オベリンが代理闘士になってやるというエピソードを見てから、本当は寝るつもりだったのに、結局はシーズンの最後まで寝ずに見ちゃったんですよ(笑) だから、好きなシーンとか気になるシーンというのは、見てる側としてもその連続なんです。『GOT』って魅力的なキャラクターを無慈悲に殺していくじゃないですか。だから、死んでいく人たちのシーンって、記憶に刷り込まれちゃうんですよ。それで、一番衝撃的なシーンというのはオベリンの死のシーンと、ロブ・スタークの死になるんです。

――ロブたちが死ぬシーンは、アメリカでも放送翌日にその話題で持ちきりになって、社会現象にもなったそうです。

福山:ロブってすごくまともなキャラクターだから、あそこでストーリーから退場するとは驚きました。

森川:僕は彼が主役になると思ってたよ。

福山:ロブとタリサのラブロマンスも丁寧に描かれていましたしね。その時、自宅で見てたんですけど、久しぶりに「はあ?」と声を出して反応しちゃいました(笑)

――『GOT』の中でもかなり残酷なシーンですよね。

森川:スターク家は呪われてるよね。

福山:あんな残酷な殺し方ある!?って思いましたから。

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――収録現場の雰囲気や気になったことなどは?

福山:視聴者としてずっとこのシリーズを見ていて、どうかしてると思ったのは、ドスラク語を全部吹き替えてるところです。ぶっちゃけて言うと、全部を吹き替える必要はないじゃないですか(笑) なんですけど、みなさんがちゃんと演じていて、とんでもないことをやっているなと思って。収録で、目の前でデナーリスたちのドスラク語の吹替を見るわけですよ。それがすごすぎて、どうかしてますよ(笑) なので、生で初めてドスラク語の会話を聞いた時に、これ絶対やりたくないなと思いました(笑) そのレベルのことをみなさんがさらさらっと演じているのを目の前にして、久しぶりに眼福なものを見させていただきましたね。

――ティリオンもドスラク語ではないですけど、同じようにミーリーン語をしゃべりますね。

森川:しゃべりますけど、ティリオンはミーリーン語が下手だという設定なので、その点は良かったです(笑)

福山:それはズルいです(笑)

――吹替版のエンドクレジットには多数の声優さんの名前が出ますが、あの人数が一度に集まってアフレコされるのですか?

森川:多い時は声優が40人ぐらいは参加しますね。どうかしてますよ(笑)

福山:全員をスタジオに入れようとすると、入りきらないんです。

――作品内のキャラクター同様に、第一章から多くの声優さんたちも現れては消えていますね。

森川:そういう意味では、第一章からずっと出ているキャラクターが死んでしまうと、そのキャラを担当していた声優は、残念ながら途中でストーリーが分からなくなるんですよね。そうして、別のスタジオとかで会うと、「あの後どうなっているの?」と聞かれるんですよ。そういう時は、ちゃんとスターチャンネルの放送を見てくださいと言ってます(笑) でも、本当にスタジオの雰囲気はいいですね。福山君とか中村君とかは途中参戦ですけど、普通に今まで一緒にやってきた感じがするんですよ。

福山:すんなり入らせていただきました(笑)

森川:それは二人が『GOT』をすでに視聴者として見ているというのが、最大の理由でもあるんですけどね。普通なら、途中から参加するとしたら相当なプレッシャーですよ。だって、どんな話か分からないじゃないですか。それに、ブランはストーリーの中心にずっといたわけですからね。最初から勉強しなきゃいけないとしたら大変だなと思って。

福山:逆のプレッシャーがありますけどね。俺がブランなの?って(笑)
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――それでは最後にファンへのメッセージをお願いします。

森川:第六章というのは未知のストーリー展開になるやもしれないというお楽しみ要素満載です。今までのシーズンでは原作のエピソードを膨らませたりとかはありましたけど、ここから先は原作がないので、1話ずつ歴史の目撃者として楽しめるという展開になっています。その点をみなさんと一緒に楽しんでいきたいなと思っています。ティリオンはミーリーンに居を構えてデナーリスの相談役になったりと、今までいろいろなキャラクターがいろいろな場所に移っていますけど、収まるところに収まってきているのかなという感じがしています。第六章は、ここから一気に真ん中にみんなが集まってくるのかもしれないというワクワク感があるので、ぜひみんなでその点を楽しんでもらえたらと思います。

福山:ずっとご覧になっているみなさんには何も言うべきことがないぐらいだと思うんですが、今まで吹替で見ていた方のブランのイメージを壊さないように、そして、自分が改めてブランをやらせていただくとなった時に、そのイメージの延長上になれるように、なるべく自分でも構築していきたいなと思いつつ、やらせていただいています。

第六章に入ってから、今後がどうなっていくのか全く分からない、今回もまだまだクライマックスに向けて、どのような轍を踏んでいくのかというところが最大の魅力だと思います。私も新参者ですが、精一杯、今までやってきたように演じていきます。みなさんがまた楽しんで頂けますように頑張りますので、よろしくお願いいたします。

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『ゲーム・オブ・スローンズ 第六章:冬の狂風』はスターチャンネルにて、二ヵ国語版が毎週金曜23:30、毎週土曜深夜ほか、にて放送中。

Photo:森川智之さん(ティリオン・ラニスター役)、福山潤さん(ブラン・スターク役) 『ゲーム・オブ・スローンズ 第六章:冬の狂風』 (C)2016 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO(R) and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.