ドラマ版『ザ・シューター』、ダラスでの銃撃事件を受け放送開始が延期に

テキサス州ダラスで起きた警察官を狙った銃撃事件を受け、ライアン・フィリップ主演の新作ドラマ『Shooter(原題)』の放送開始を延期すると、米USA局が発表した。米Deadlineなど複数のメディアが報じている。

今月7日(木)夜、ダラス市内で行われていた警察官による黒人男性殺害に対する抗議デモの最中に、警備を担当していた警察官が狙撃され、5人の警官が射殺され、一般市民も負傷する事件が発生。容疑者との交渉に当たった警察官の話によると、今回の犯行はルイジアナ州やミネソタ州で相次いだ警官による黒人射殺への報復目的だったという。容疑者は立てこもった駐車場で警察と銃撃戦を繰り広げ、数時間の交渉を経た後、警察が仕掛けたロボット爆弾により爆殺されている。

この一連の事件を受け、USA局の広報担当は「先日起こった悲劇的な事件を考慮し、犠牲者と彼らの家族、視聴者へ敬意を払うため『Shooter』の第1話放送を7月26日(火)まで延期することを決断しました」と、19日(火)に予定されていた放送開始日を延期することを発表した。

本作は、人気作家スティーヴン・ハンターのベストセラー小説「極大射程」が原作で、2007年にはマーク・ウォールバーグ(『テッド』)主演で映画化されている。元海兵隊特殊部隊の凄腕スナイパーだった主人公ボブ・リー・スワガーが、大統領暗殺計画を阻止するべく協力を依頼されるも、犯人に仕立て上げられてしまうという陰謀スリラーだ。マークはドラマ版で製作総指揮を務める。主人公ボブをライアンが演じるほか、オマー・エップス(『Dr.HOUSE』)も出演する。

同作の現場では、今月6日(水)に、スタントマンがキャストの運転する車にひかれる事故が発生していた。(海外ドラマNAVI)

Photo:ライアン・フィリップ
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