『24』キーファー・サザーランドが"大統領"になった理由

『24 -TWENTY FOUR-』のジャック・バウアー役で知られるキーファー・サザーランドが、米ABCの新作ドラマ『Designated Survivor(原題)』で大統領を演じることはこれまで何度かお伝えしてきた通り。この新しい役を引き受けた理由について本人が語った。米Hollywood Reporterが報じている。

今月4日(木)、TV批評家協会による夏のプレスツアーに出席したキーファーは、「すごく忙しいから、TVの仕事をやるつもりはなかったんだ。でもこの脚本をざっと読んだ後、なんでやらないんだろうって思ったんだよ」と、政界サスペンスドラマの脚本に惹かれたことを説明した。

キーファー演じる主人公は、閣僚のトム・カークマン。現大統領をはじめとした閣僚が一気に命を落としたことで、もともと内閣の中でもランクの低いポジションにいた彼が、新たな大統領に就任することになるというストーリーだ。

ジャック・バウアーとしてこれまで何度も大統領をはじめとした要人を救出してきたキーファーにとって、自分が誰かに守ってもらうという正反対の構図は新鮮のようだ。シークレット・サービスのエージェント役のダレル・ヒックスと一緒のシーンについて、「TV番組でこんなに時間が短いと感じたのは初めてだよ」と、笑いながら思い返すキーファー。「TV画面で現職大統領の演説を見ているシーンでは、突然ダレル演じるエージェントが部屋に入ってきて、携帯電話を渡してすぐに避難するようにと命令するんだ。『24』をやってきた後なのですごく楽しかったね」と、指示を受ける側に回ったことを楽しんでいる模様。

また、同作はテロ攻撃を描いているが、ここ最近アメリカをはじめとした世界各国で実際にテロ攻撃を含む悲劇的な事件が相次いでいることでドラマの内容や放送予定を変更するといった考えはないようだ。「TVは世界で今起きていることに向き合っていかなければならない。あの悲劇的な9月11日の後でも、我々は番組を後退させたりしなかったんだ」と、主演と製作総指揮を務めるキーファーは述べている。

『Designated Survivor』は米ABCにて9月21日(水)スタート。(海外ドラマNAVI)

Photo:キーファー・サザーランド
(C)Izumi Hasegawa/www.HollywoodNewsWire.net