アメリカの大統領選はまさに『ハウス・オブ・カード』の世界そのもの!

本国アメリカのオバマ大統領をはじめ、世界の要人の多くもファンであることで知られる人気の政治ドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』では、陰謀と策略をめぐらせたストーリー展開が魅力の一つだが、現在アメリカで実際にこのドラマそのもののような出来事が起きていると話題になっている。

話の中心人物は、大統領選の共和党候補であるドナルド・トランプ。ロシアからのサイバー攻撃により民主党内の内部資料が大量に流出した件で、対立候補であるヒラリー・クリントンが「個人的な情報を含んでいる」としてメールサーバーから削除した約3万通の行方をめぐり、トランプは「ロシアよ、もしもあなた方が聞いているなら、失われた3万通のメールを見つけてくれ」と、ロシアの自国へのハッキング行為を奨励する発言を行ったのだ。

その後、各方面からはこの発言を問題視する意見が続出。その一人であるオレゴン州選出のロン・ワイデン上院議員は、「トランプの言動は、もしも彼が『ハウス・オブ・カード』の登場人物でなければ、とても信じられないものだ」と、ライバルを蹴落とすために情報を操作したり女性関係を突いたりする同シリーズの登場人物となぞらえながらトランプを批判している。

『ハウス・オブ・カード』との類似点に関するこうした指摘はアメリカ国内にとどまらない。ヨーロッパのメディアであるNew Eastern Europeも、トランプとプーチンを引き合いに出して、「『ハウス・オブ・カード』を見た人は、この作品がいかに現実世界の出来事に酷似しているかを知って驚くだろう」「現在のアメリカ大統領選で起きていることは、あのドラマの中で描かれているワシントンD.C.の姿そのものだ」と伝えている。

11月の投票に向けて熾烈な争いを繰り広げるトランプとクリントンの闘いの行方は日本でも大きな注目を集めている。どちらかが勝つのか読めない中、酷似していると言われており、ちょうど同じく大統領選に突入する『ハウス・オブ・カード』のシーズン3&4を見て、選挙の結末を予想してみてはいかがだろうか。

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Photo:ロシア大統領ヴィクトル・ペトロフと米大統領フランク・アンダーウッド(『ハウス・オブ・カード 野望の階段』シーズン3)
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