言わずと知れたSF映画の金字塔、『スター・ウォーズ』シリーズで1作目から7作目までR2-D2を演じてきたケニー・ベイカーが亡くなった。享年81。英The Guardian紙をはじめ多くのメディアが報じている。
この訃報は姪のアビゲイル・シールドさんが明かしたもので、長患いをしていたケニーが亡くなったことについて「予想していたことですが、やはり悲しいことです。叔父は非常に長く、満ち足りた人生を送りました。人々に多くの喜びを与え、世界中のファンから愛されました。彼が成し遂げたことを誇りに思います」と声明で述べている。
1934年に英国バーミンガムで生まれたケニーは、16歳の時からサーカスやパントマイムで働き始めると、20代で映画界に進出。『スター・ウォーズ』シリーズのほかには、『エレファント・マン』『アマデウス』『バンデットQ』といった作品にも出演していた。
肺に問題を抱え、晩年は車椅子で過ごすことも多かったというケニーは、ロサンゼルスで行われた『スター・ウォーズ』新作のプレミアには具合が悪くて出席できなかったものの、マンチェスターをジョージ・ルーカスが訪れた際にはこのシリーズ生みの親と会うことができたという。
1960年代からの付き合いだというケニーの代理人、ジョニー・マンスは「ケニーは最高の友達だ。信じられないくらいいい奴で、才能あるパフォーマーだった。僕自身も家族も、彼のことがすごく恋しいよ」と親友の死を悼んでいる。
身長112cmながら『スター・ウォーズ』シリーズで大きな存在感を誇っていたケニーの冥福を祈りたい。(海外ドラマNAVI)
Photo:ケニー・ベイカー(2015年12月、ロンドンで行われた『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』プレミアにて)
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