HBO新作ドラマ『ウエストワールド』は5シーズンの構想がすでに出来上がっている!

放送延期が続き、今年初めには撮影が中断したことから、不安の声も上がっていた米HBOの新作ドラマ『ウエストワールド』。しかし本作は、シリーズ最終話に至るまでの作品全体の構想がすでに出来上がっているようだ。

2ヵ月に及んだ撮影中断の理由について、ショーランナーのジョナサン・ノーラン(『パーソン・オブ・インタレスト 犯罪予知ユニット』)は、「今までに手掛けた作品に比べて、こなすべき作業が圧倒的に多く、脚本・撮影・編集などの全てに立ち会うのは不可能だった」と説明している。そのためノーランは、共同クリエイターのリサ・ジョイとともに、残りの脚本を書き上げるべく撮影をいったん中断した。

そして、米Entertainment Weeklyが今回伝えたところによると、その撮影中断の間に、製作者たちは、シーズン1を土台としてシリーズ最終話に至る全体像をも作り上げていたようだ。

このことについて出演者のジェームズ・マースデン(『X-MEN』シリーズ)は、「最初の10話を撮るだけでなく、今後5、6年にわたる計画を精密に作り上げてまとめるのが目的だったんです。全体像がはっきりすれば、シーズン1の終わらせ方も見えてくる。ジョナサンと(製作総指揮の)J・J・エイブラムスは、そんな風に仕事をしています」と話している。

さらにジェームズは、「ジョナサンとリサ、そしてHBOはうまくやっています。とりわけシーズン1の終わりの3話はそれが顕著で、脚本を急がせていたら中身の薄いものが出来上がっていたでしょう。仕上がったいい脚本を元に、僕らは撮影をすることができたんです」と続けている。

シーズンを重ねるにつれてストーリーが破綻してしまう連続ドラマもある中で、上の発言は、本作の仕上がりを期待している視聴者にとって朗報と言えるかもしれない。

『ウエストワールド』は、人気作家マイケル・クライトンが1973年に監督・脚本を担当した同名のSFサスペンス映画を元に、エイブラムス率いる製作会社バッドロボットがプロデュースする10話構成のシリーズ。人間そっくりなアンドロイドが来場者の相手をするアミューズメントパークで、アンドロイドたちが人間に牙をむくというストーリーだ。

出演は、ジェームズのほか、アンソニー・ホプキンス(『羊たちの沈黙』)、エド・ハリス(『アポロ13』)、エヴァン・レイチェル・ウッド(『サーティーン あの頃欲しかった愛のこと』)、タンディ・ニュートン(『ブッシュ』)、ジェフリー・ライト(『ハンガー・ゲーム』シリーズ)ほか。

『ウエストワールド』は米HBOで10月2日(日)に放送がスタートし、日本でもスターチャンネルにて同月に初放送される。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ウエストワールド』アンソニー・ホプキンス
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