エミー賞独占の『アメリカン・クライム・ストーリー』、新シーズンの製作と主題が決定

『Glee/グリー』や『アメリカン・ホラー・ストーリー』などの人気シリーズを生み出しているヒットメーカー、ライアン・マーフィーが手掛ける米FXの『アメリカン・クライム・ストーリー』のシーズン3更新が決定した。米Varietyが報じている。

シーズン1の『O・J・シンプソン事件』は、元アメリカンフットボールのスター選手で、元妻の殺害容疑で逮捕された過去を持つO・J・シンプソンの世紀の裁判を描き、本年度のエミー賞で22ノミネート、リミテッドシリーズ作品賞を含む9部門受賞という快挙を成し遂げていた。

来年スタートするシーズン2の放送を前に早くもシーズン3への更新が決まったが、気になるテーマは、1997年に起きたあの有名ファッションデザイナー、ジャンニ・ヴェルサーチの殺人事件だという。ファッション誌Vanity Fairのライター、モーリーン・オース氏の著書「Vulgar Favors(原題)」を元に製作されるとのことで、最初の2話はトム・ロブ・スミス(『ロンドン・スパイ』)が脚本を担当し、マーフィーとともに『O・J・シンプソン事件』を手掛けたニーナ・ジェイコブソンやブラッドフォード・シンプソン、ブラッド・ファルチャックらが引き続き製作総指揮を務める。ドラマの原題は『Versace/Cunanan: American Crime Story』。

ヴェルサーチは、連続殺人犯アンドリュー・クナナンによってマイアミ・ビーチにある別荘の玄関前で射殺された。クナナンは1997年の3ヵ月間でヴェルサーチを含む5名を殺害し、ヴェルサーチ殺害の8日後に潜伏していたハウスボートにて自殺している。

2017年放送予定のシーズン2は、米国南東部を襲い、観測史上最大級の被害をもたらしたハリケーン・カトリーナに焦点を当てている。(海外ドラマNAVI)

Photo:ライアン・マーフィー
(C)Megumi Torii /www.HollywoodNewsWire.net