米大統領選の予想外の結果を受けて、『サウスパーク』放送直前に内容変更

米大統領選挙で、大方の予想を覆して当選したドナルド・トランプ。その結果を受けて、選挙の翌日、時事ネタを扱う過激アニメ『サウスパーク』の一部シーンの内容が急遽変更されたことを、米Varietyなどが報じた。

米Comedy Centralで現在放送中のシーズン20では、アブない性格の小学校教師ギャリソンが大統領選に出馬する。対立候補はヒラリー・クリントン。11月9日(水)放送回となる『サウスパーク』第6話で、脚本家たちは大半のメディアと同様、ヒラリーの当選を予想してストーリーを作っていた。そのエピソードタイトルは「The Very First Gentleman(原題)」(※初めて"大統領の夫"となるかもしれなかったビル・クリントンを指す)と予定されていた。

ところが、予想を裏切りトランプが当選したため、タイトルは「Oh Jeez(原題)」(あれまあ)に急遽変更。変更後のエピソードでは、選挙結果に憤慨する女の子に、父親が「おいおい、女性は何にでもなれることは教わっただろう――大統領以外なら」と話すシーンがある。

なお、Comedy Centralによれば、放送当日まで本作の制作チームが仕事をするのはいつものことだという。他の番組が追随できない早さで現実のニュースに対応できるのはそのためだが、今回のように予想外の出来事が起きると、さすがに現場はてんてこ舞いになるようだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:『サウスパーク』
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