カナダ警察、酔っ払い運転への罰に人気ロックバンドの曲を使用!

人気児童文学「赤毛のアン」の舞台としても知られるカナダ・プリンスエドワード島のケンジントン警察が、これからのホリデーシーズンに増えると予想される飲酒運転者に対し、ロックバンド「ニッケルバック」の曲を聴くという罰を採用することが分かった。米Varietyが報じている。

ケンジントン警察はこの斬新な罰についてFacebookで告知しており、「ケンジントン警察は、飲んだ後も運転ができると考えてしまう愚かな人たちを探し出すために、年末は駆けずり回ることになるでしょう。これから飲酒運転者を捕まえる際には、罰金の支払いを命じ、起訴し、1年間免許停止にするだけでなく、刑務所へ向かうパトロールカーの中でニッケルバックの曲を聴くという特典を与えます。感謝はいりません。飲酒運転をしてしまうほど愚かな人には、チャド・クルーガーと彼の仲間の音楽が完璧な贈り物になると、私たちは考えたのです」と、辛辣に綴り、ニッケルバックの2001年のアルバム「Silver Side Up」の写真を掲載している。この投稿に対し、市民からは「これはジュネーブ条約による拷問だと思っています」「水責めの方がましだ」などの書き込みがあり、まさに、罰としてふさわしかったようだ。

ニッケルバックはカナダを代表する人気バンドで、ボーカルのチャドは同じくカナダ出身の歌手アヴリル・ラヴィーンの元夫としても知られている。今回使用される「Silver Side Up」は大ヒットソング「How Your Remind Me」や「Never Again」が収録されたベストセラーアルバムで、米国では6度のプラチナム認定を受けている。しかしながら、そんな大ヒットとは裏腹に彼らは常に批判の的になっており、今年の春には米E!Onlineが、"世論調査で、ニッケルバック以上に嫌われているのは、ドナルド・トランプしかいない"という記事を掲載したほど。これに対し、チャドの元妻アヴリルは、「E!Onlineと、それと同じような記事を書くみんな、大人になって。これは、かなり失礼で根も葉もない中傷よ。彼らのシングルのうち、17曲が1位になっているの。ニッケルバックは、世界中にいる何百万もの人々から愛されているわ。私自身、完売になった公演を何度も観たもの。ネガティブなことばかり言っていたら、前向きには生きられないわよ」と反論していた。(海外ドラマNAVI)

Photo:ニッケルバックのチャド・クルーガー
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