『ウォーキング・デッド』"ゾンビ"という言葉が使われない理由とは

米AMCで放送中の大ヒット・ゾンビドラマ『ウォーキング・デッド』。現在放送中のシーズン7は、第1話から過激な内容だった影響で評価を落としたものの、高い視聴数を維持している。そんな本作で、実は一度も"ゾンビ"という言葉が使われていないのだが、その理由が明らかになった。米Hello Gigglesが伝えている。

本作に登場するゾンビたちは、"ウォーカー"や"バイター"、"ローマー"、"ロッター"などと呼ばれ、"ゾンビ"という名称で呼ばれたことは一度もない。原作コミックの共同執筆者であり、ドラマの製作総指揮を務めるロバート・カークマンによれば、実在しないゾンビの物語を視聴者に分かりやすく伝える狙いがあるとのことで、「僕たちは存在しないはずのゾンビが、あたかも僕らの世界にいるような感覚を視聴者に与えたかったんだ」と、従来のゾンビ映画とは一線を画す狙いがあったことを明かした。

また、カークマンは本作を"ゾンビドラマ"と呼ぶことは間違ってはいないとしたうえで、それでも『ウォーキング・デッド』の世界には『ゾンビ』や『28日後...』といった有名なゾンビ映画も存在しないと語り、「脚本の中ではその言葉をはじいてセリフを描き続けているんだ」と、"ゾンビ"が存在しない"ゾンビドラマ"を製作するこだわりを見せた。

『ウォーキング・デッド』シーズン7は、FOXチャンネルにて毎週月曜日21時から放送中。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ウォーキング・デッド』シーズン7
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