人々は”なぜ”スター・ウォーズに熱狂するのか?最新作『ローグ・ワン』の見どころとは?

反乱軍の極秘チーム「ローグ・ワン」が帝国軍の究極兵器デス・スターの設計図を奪うという不可能なミッションに挑む姿を描く『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』がいよいよ12月16日(金)より全世界同時公開となる。新作が公開される度に大きな話題となる『スター・ウォーズ』シリーズだが、「興味はあるけど敷居が高い...」という思いを感じている人のために、今作の魅力を3回に渡る連載で徹底解説!

今回は、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』から『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』のストーリーをおさらいし、シリーズが愛される理由のひとつ、誰もが共感できる"愛"の物語をお伝えしよう。

 

"新3部作"と呼ばれる『エピソード1』から『エピソード3』では、悪の帝王ダース・ベイダーの誕生と、マスクの裏に隠された深い愛を描いている。強大なフォース(力)を持って生まれた少年アナキン・スカイウォーカーは、銀河共和国の平和を守る"ジェダイの騎士"となるため、師オビ=ワン・ケノービの元で修行に励む。抜きん出た才能を持っていたアナキンは、深い愛情も持ち合わせ、それ故に怒りや執着心に駆られやすい性格だった。

ジェダイでは過ちや憎しみを生むとして恋愛を禁止していたが、成長した彼は惑星ナブーの女王であるパドメ・アミダラと恋に落ち、極秘で結婚。パドメは妊娠するものの、アナキンは出産で彼女が命を落とす悪夢にうなされるようになる。愛する母親と死別した過去を持つアナキンは、彼女を守るための力を欲するあまり、正義と対極にある力、フォースの暗黒面(ダークサイド)に惹かれるように。そして師匠であるオビ=ワンとの死闘を経て、彼は"悪の帝王"ダース・ベイダーとして覚醒するのだった。

このように、アナキンが、家族への愛情故に悪に堕ちる姿が描かれる新3部作。単なるSFではなく、誰もが共感できる"家族"と"愛"の物語が世界中の多くの人々の心を掴み、老若男女を問わず多くの人々を熱狂させたのだろう。

そして、『ローグ・ワン』でも、家族の愛が物語の中心に流れていることが明かされている。本作では、ダース・ベイダーを擁する帝国軍が銀河を支配すべく究極兵器デス・スターを開発。恐ろしい兵器に希望を捨てずに立ち向かうのが、反乱軍のはぐれもの達による極秘チーム「ローグ・ワン」だ。彼らは、デス・スターの設計図を盗むという、97.6%生還不可能な過酷なミッションに挑む。

 

「ローグ・ワン」を率いるのは幼い頃に両親と生き別れた過去を持つ女性戦士ジン・アーソ(フェリシティ・ジョーンズ)。そして、彼女が幼いころに生き別れた父親こそ、デス・スターの開発者ゲイレン・アーソ(マッツ・ミケルセン)だったことが判明する。優しかったはずの父親の真意を解き明かすため、ジンは父の善意を信じてミッションに挑む。父娘の愛が、作品のストーリーにおいて非常に重要な意味を持っているのである。果たして、困難なミッションに挑む「ローグ・ワン」の運命は? そして、ジンと父親をつなぐ家族の愛は、どんな運命を辿ることになるのか?

本作の後の出来事を描く『エピソード4』の冒頭では、彼らの功績によってデス・スターの設計図は反乱軍の手に渡っている。しかし、偉大な功績を残したはずのローグ・ワンの名前は、一切語られることは無い。果たして、彼らはどんな運命を辿り、未来に希望をつないだのか?

 

『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』デジタル配信中
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ウォルト・ディズニー・ジャパン

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は12月16日(金)より全国ロードショー。

Photo:『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』
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