大人気ファミリードラマ『フルハウス』のその後を描き、配信開始と共に大ヒットとなったNetflixオリジナルシリーズ『フラーハウス』。12月5日(月)には、シーズン2の配信を記念して、キャストも来日。ジャパンプレミアイベント『"タナー・ファミリー"と一緒にクリスマスパーティー!』も開催された。
そんなイベントの翌日、キャンディス・キャメロン・ブレ(D.J.役)、ジョディ・スウィーティン(ステファニー役)、アンドレア・バーバー(キミー役)の3人に直撃インタビュー! 制作のエピソードや、最新シーズンについてなど、色々と語ってもらった。
――昨日のイベントで日本のファンと交流して、いかがでしたか?
キャンディス:本当に最高だったわ!
アンドレア:今回の来日で一番嬉しかったのが、日本のファンと出会えたことね。それに、日本の文化も素晴らしいわ。みなさんの愛や、他人に対するリスペクトというのが本当にステキで、個人的に日本のファンになったわ(笑)
ジョディ:飛行機を一歩降りたときから、日本のファンの方の歓迎がホットで、すごく感動したの。実は『フルハウス』や『フラーハウス』のプロモーションをするためにキャスト全員でどこかの国に行くのは、日本が初めてなのよ。だから、これだけ温かい歓迎を受けて、本当に嬉しいわ。
キャンディス:日本のファンの方が、私たちに会うだけで泣いてくださったの。予期せぬことだったので、本当に嬉しかったわ。
――イベントでは、日本語吹版で3人の声をあてている声優の方ともお会いしましたが、印象は?
ジョディ:お会いできて、すごく興奮したわ。私たちと同じくらい彼女たちも、仲が良いのよね。こんな世界の違うところで、この作品によって、こういった友情が生まれたというのは、やっぱり『フルハウス』と『フラーハウス』の持っている何かマジカルなもののおかげだと思うわ。
キャンディス:日本版として、声優の方がいらっしゃることについて、キャストのみんなは想像もしていなかったの。声優のみなさんも、時を経て、久しぶりにまた声をやって下さいと言われて集まったことを、ものすごく喜んでいらっしゃったわ。私たちが小さい時から、声をあてて下さっていて、大人の私たちの声も同じ方々が声をあてて下さっていて、本当に素晴らしいことだと思うわ。
アンドレア:圧倒的な特別感というものがあったわ。お会いしても、私たちと何か共通するスピリットを持ってらっしゃると感じたの。国が違っていても、同じ部分があるような気がしたわ。
キャンディス:だって、彼女たちもD.J.とステフとキミーだからよ(笑)3人は素晴らしい力を持った声優だと思ったわ。日本語吹替版を聞いていても、私たちは日本語が分からないんだけど、英語のセリフは分かっているから、ちょっとしたニュアンスとか、本当にキャラクターの本質をちゃんと掴んで下さっているなと感じたの。だから、本当に感動したわ。
――『フルハウス』終了後も、『フラーハウス』の制作が決まる前からキャストのみなさんで集まったりされていましたね。
ジョディ:もともと撮影していないときでも、仲が良くて、みんなで会ってたのよ。けれども続編を、やろうという企画を何年もしていたので、その数年の中では、さらに、みんなで会うようになっていたわ。だから、すごい久しぶりに会ったというわけではないわね。
アンドレア:私は『フルハウス』の終了後に、女優業を引退していたの。だから、人生最高の喜びであった親友たちと共に再び仕事ができるチャンスは逃したくなかったから、『フラーハウス』を制作するという話しが来たときとには即答でやりたいと言ったわ。
キャンディス:ずっと仲が良くて会っていたんだけど、今、すごく特別なのは、現実で3人とも母親になったから、自分たち以外に家族単位でもお互い仲良く過ごせることね。
――『フラーハウス』シーズン1の第1話で、観客の大歓声に迎えられて演技をした時の感想は?
ジョディ:本当に興奮したわ。個人的には久しぶりに生の演技でシットコムをすることだったから。みんなで準備をしていて、観客の声が聞こえてきた時の感情といったら、何と表現すればいいかしら?
キャンディス:電気が走った感じよね。
ジョディ:そうそう。そのくらい込み上げてくるものがあって、その時の思いは一生忘れないと思うわ。観客のエネルギーというのは、自分が吸収するようなところもあって、そのことも含めて忘れられないわね。
キャンディス:『フラーハウス』の撮影が始まってから、もちろん観客のいないところでの撮影もしていたんだけど、観客の前に初めて立ったときは、心臓がバクバクしたわ。私はプロだから、そんなことは普段ないんだけど、ありえないぐらいにナーバスになったし、刺激的だったの。最初のアクションの声がかかったときは心臓がバクバクしたけど、撮影終了の声を聞いたら、ホッとしたわ(笑)
アンドレア:演技をすることだけでなく、生の観客の前でとなると、本当に久しぶりで、ものすごく緊張したわ。私が出演する最初の撮影シーンは、娘のラモーナとのシーンだったの。私が背中を向いていて、振り返るとベーコンエッグのスカーフが見えるというシーン(シーズン1第2話)でね。私は緊張していて、セリフを言う前に、スカーフで観客に笑われちゃって。それで、すっかりセリフが上手く言えなくて、失敗しちゃったの(笑)そんなこともあったけど、20年たっても、キミー・ギブラーと彼女のユニークなファッションセンスが愛されていることが分かって、嬉しかったわ。
――久しぶりに同じキャラクターを演じるということで、『フルハウス』を見返したりしたのでしょうか?
キャンディス:全然、見返す必要はなかったわ。8年も演じてきたキャラクターだと、自分がそのキャラクターとして生きていたわけでもあるし、D.J.に関して言えば、私の一部なの。それはこれからも変わることがないから、昔のエピソードを見る必要は一切なかったわ。それぐらい親密に知っていると。どんな大人になったかを考えることがすごく楽しいことだったし、シーズン2の中でも、どんどん彼女が進化していくわけだから、どんどん彼女のことを知っていっている感じね。
ジョディ:今回の『フラーハウス』に関しては、脚本家チームが私たちの意見をすごく求めてくれるのよ。キャラクターについて、これからの道のりや方向性をどうすべきかを含めてね。なので、もともと演じてきて、本当によく知っているキャラクターではあるんだけど、さらにその先で、どうなっていくかを関わらせてもらっているから、それが大きな助けにもなっているわね。
アンドレア:『フラーハウス』の製作総指揮をしているジェフ・フランクリンから、キミーの職業に関して色々なアイデアが出されて、相談されていたの。絶対それはダメと思ったのは、地下室でクッキー店をやっているというアイデアだったわ。モゴモゴ食べるようなことを"ニブル(nibble)"と言うんだけど、キミーの名字の"ギブラー(Gibbler)"とかけて、ニブラーという店名でね(笑)ただ、クッキーを口に入れるとセリフが言えなくなるから、私たち3人ともNGにしたのよ(笑)あとは、5か国語を操る国連の通訳とか、名シェフとか、実はキミーは超天才だったんだという感じのアイデアもあったんだけど、最終的にはパーティー・プランナーになったの。それは彼女のクリエイティビティーを出す職業でもあるし、リアルでもあるし、ピッタリだと思ったわ。
ジョディ:なぜだか知らないけど、『フラーハウス』って、2週に1回はパーティーのシーンがあるの。だから、パーティー・プランナーがいると助かるわね(笑)
――『フラーハウス』では、みなさん3人が親の世代になりましたが、新しい子役たちとの関係はどうですか?
アンドレア:とにかく私たちは、同じスタジオで子役として育ちながら出演していた経験をしているので、今の子役に対してもユニークな見方を分かち合うことができるの。私たちの場合は30年ぐらい前だったけど、彼らが、役者として大人の世界の中で子役として生活しているわけだから、そのあたりの苦労も分かるし、また彼らに共感することもできるわ。あの年齢で、フルタイムの仕事をすることについてもね。ただ、時には、私たちだって頑張ったんだから、あなたたちも頑張りなさいよと思うときもあるけど(笑)
キャンディス&ジョディ:(笑)
ジョディ:私たちも素晴らしい体験を小さい時にさせてもらったけど、それはやっぱり大人であったジョン、ロリ、ボブ、デイブのおかげだと思うわ。彼らが率先して家族のような現場を作ってくれたのよ。そこで経験して、学んだことによって、『フラーハウス』では私たちが同じような雰囲気を作っているわね。
――シーズン2の見どころは?
アンドレア:ハロウィーンのエピソードをぜひ注目して欲しいわ。特にメイクね。みんなメイクをしてたんだけど、特に一番こだわった仮装をしていたのがステファニーね。
ジョディ:4時間半もメイクをして撮影に挑んだの。どんなキャラクターかは、実際に見てね。
キャンディス:トリビアになるけど、画面にワインが出てきたら、そのボトルのラベルをよく見て欲しいわ。そのラベルには私の名字の"Bure(ブレ)"が入ってるんだけど、私の夫がワインを作っていて、そのワインを使っているのよ。
――昔からのファンはもちろん、若い世代のような、これから初めて『フラーハウス』を知る人たちにとって、本作はどんな魅力があるのでしょう?
アンドレア:私の甥っ子が2歳と6歳になるんだけど、やっと『フルハウス』を見始めてるの。とにかくその年齢なんだけど、ミシェルを含めた3姉妹に共感できるみたい。たぶん、日本の子供たちだったり、新しい世代の方というのも、同じように見ていて、自分たちとなぞらえて、共感して頂けるんじゃないかと思うわ。
キャンディス:そういった世代を超えても、人生というのは、世代によってディテールが変わっていくだけで、そんなに大きく変わるわけじゃないしね。例えば、親は子供を学校に連れて行かないといけないとか、もし学校に通ってるぐらいの年齢の方だったら、友達問題とか、恋愛問題とか、初めてのキス、宿題が大変とか、いじめっ子がいるとか、こういったことってあまり変わりはしないわけで。80年代の『フルハウス』の当時も、今の『フラーハウス』もね。ただ、『フラーハウス』は今の時代に作られているという側面もあるので、見ていて入りやすいんじゃないかしら。
ジョディ:家族向けのテレビ番組として、『フラーハウス』は本質をすごく捉えながらも、すごく現代的なやり方で綴ることに成功している作品なんじゃないかと思うわ。ノスタルジアな感覚で、『フルハウス』のキャストが集まることを、見る方もいらっしゃると思うけれど、『フラーハウス』を見続けてる方は、新しい物語と新しい家族に興味を惹かれていると思うので、見て頂ければ魅力を感じて頂けると思うわね。
――最後にシーズン2を見て下さるファンヘメッセージをお願いします。
キャンディス:見てね!
ジョディ&アンドレア:(笑)
ジョディ:日本のファンの方にも、もちろん見て頂きたいですけど、もっと多くの方に見て頂きたいわ。というのも、来日して、私たちは本当に日本という国が好きになったから、また日本に来たいの。そのためには、みんなの熱い応援が必要なのよ(笑)
キャンディス:私も、タナー家もフラー家も、また日本に訪れるべきだと思っているわ。役としては分からないけどね(笑)『フラーハウス』についてはSNSでも活動させてもらっているので、みんなの感想をぜひ聞きたいわ。日本のファンの方も、何が面白かったとか、このストーリーがもっと見たいとか、どんどん私たちに言って下さいね。
――『フルハウス』では来日するエピソードがありましたね。日本のファンは、『フラーハウス』でも、オルセン姉妹と一緒に日本でロケをして欲しいと思っていますよ。
キャンディス:そのためには、日本のファンには絶対に見て頂きたいです(笑)オルセン姉妹については、私たちの方のドアは開けているので、そこはどうなるか分からないけど、ぜひ日本で撮影したいわ!
『フラーハウス』シーズン2はNetflixにて配信中。
Photo:『フラーハウス』シーズン2 より
©Michael Yarish/Netflix