まるで『LOST』か『ハンガー・ゲーム』?ロシアで生き残りをかけたリアリティ番組が実施へ

飛行機事故で生き残った人々が無人島でサバイバル生活をするドラマ『LOST』や、少年少女が最後の一人になるまで殺し合う姿を描いた映画『ハンガー・ゲーム』のようなリアリティ番組が、ロシアで製作されることが分かった。ロシアのSiberian Times紙が報じている。

これは『Game2: Winter』と題された番組で、男女15人ずつ、計30人がシベリアの900ヘクタールという広大な針葉樹林の中で9ヵ月間生き延びることを競うというもの。この地域は夏は35度、冬はマイナス40度にもなるという厳しい気候のほか、野生の熊や狼もいる。参加者はナイフの携帯は許されるものの、銃器の持ち込みは不可。ルール無用で、参加者同士の間で激しい暴力行為があった場合でも、局側は関知せず、参加者からのクレームは受け付けない。ただし、参加者は番組内では"無罪放免"だったとしてもロシアの警察に追われる可能性はあるという。このゲームの模様は、様々な場所に設置されたカメラと、参加者自身が携帯するカメラを通して、オンラインで毎日24時間配信される。

参加資格は18歳以上で、参加費として各自1000万リーブル(約1890万円)を支払うか、オンライン投票で多くの票を獲得することが必要となる。ゲーム終了となる9ヵ月後に生き残った人が賞金の1億リーブル(約1億8900万円)を受け取り、生き残りが一人でなく複数人いた場合は賞金は全員で等分する。

参加者は事前にロシアのエリート特殊部隊のメンバーからサバイバル術を学んだ後、2017年7月から2018年4月までシベリアの針葉樹林で過ごす。その場合、単身で行動しても、数人でチームを組んでもよい。携帯を許可される装備の重量は100kg以下。ただし、視聴者から募金が集まれば、参加者は外部から別途、差し入れを受けることができる。また、参加者はもしもの場合にはパニックボタンを押せば、すぐさま救出してもらえる。ただし、その際はゲーム失格。すでに参加者受付は始まっており、レスキュー隊員や冒険家、写真家、宝石商、心理学者などが申し込んでいるとのこと。

責任者のエフゲニー・ピアトコフスキーは「皆さんは『LOST』をご覧になったことがあるでしょうが、ああいう熱帯地域とここシベリアのサバイバル生活は全く異なります。非常に娯楽性のある、教育的なプロジェクトになるでしょう」と述べている。(海外ドラマNAVI)

Photo:『LOST』
(C)Touchstone Television