あのヒットシリーズも?! 2017年、キャンセルの可能性があるTVシリーズ8選

始まる作品があれば、終わる作品もある。2017年は『ツイン・ピークス』や『96時間』など大作映画のTVシリーズ版や、『24 TWENTYFOUR』や『プリズン・ブレイク』といった大ヒットドラマのリブート版の放送が始まる。一方で、1月はドラマの打ち切りが決定する時期でもあり、米TV Guideがその候補8作品を紹介している。

1.『エージェント・オブ・シールド』
大ヒット映画『アベンジャーズ』に登場した国際平和維持組織"シールド"の活躍を描くスピンオフドラマ『エージェント・オブ・シールド』。マーベル映画の大ヒットにあやかりドラマも注目を集めていたが、現在放送中のシーズン4は視聴数が低迷。冬休み前の第8話の視聴数は237万人と、シリーズの最低記録を更新してしまった。ここまで人気が低迷してしまうと、通常であれば打ち切りが決定的になるが、録画で観ているファンが圧倒的に多く、録画視聴に可能性を見出してもらえれば更新される可能性もある。

2.『クワンティコ/FBIアカデミーの真実』
全米視聴率で、あの『クリミナル・マインド/FBI vs 異常犯罪』や『NCIS~ネイビー犯罪捜査班』を超えた全米大ヒットドラマ。満を持してシーズン2へ更新されたが、現地時間11月27日に放送された第8話の視聴数は229万人まで落ち込んでしまった。それでも、ABCで放送されている他のドラマ同様、録画視聴の数字はかなり高く、同じ時間帯で大ヒットドラマ『ウォーキング・デッド』や、NFLの中継番組『Sunday Night Football(原題)』が放送される影響も考え、局は放送日時を日曜の夜から月曜の夜に変更する予定だという。

3.『Code Black(原題)』
緊急救命を要する患者が殺到するロサンゼルス郡立病院が舞台の医療ドラマ。過酷な勤務環境の中、チームで懸命に治療に当たる姿が描かれている。シーズン2からレギュラー出演しているロブ・ロウ(『ブラザーズ&シスターズ』)の影響もあるのか評価は安定しているが、視聴数は振るわず、高水準を求めるCBSでは来シーズンへの更新は厳しいだろう。

4.『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』
シャーロック・ホームズと女性のワトソンが、現代のニューヨークを舞台に難事件の捜査に挑む、スタイリッシュな痛快犯罪ミステリー。シーズン1では平均視聴数が1000万人を超え、あるエピソードでは2000万人を超えたこともある本作。しかし、現在放送中のシーズン5では約半分の500万人を超えればいい方で、評価もCBSのドラマの中では最下位争いをしている。だが、CBSは2014年にシンジケーションの権利をWGN Americaに売却しているため、WGNが更新を望めば新シーズンが製作される可能性もあるようだ。

5.『GOTHAM/ゴッサム』
DCコミックスの人気ヒーロー、バットマンの前日譚を描くドラマ。バットマンをはじめとするDCコミックスの人気ヒーローやヴィランたちの若かりし頃、子ども時代を描くという設定に、スタート時から大きく注目されていた。現在放送中のシーズン3の評価も米FOXの中では中位、視聴数も350万程度とまずまずのところ。しかし、同局では新シーズンに大ヒットドラマ『24 TWENTYFOUR』のリブート版『24:レガシー』や、『プリズン・ブレイク』の復活版『Prison Break: Sequel(原題)』が始まるため、現在放送している番組の整理をしたいと考えているようだ。更新を確実にするには、それ相応の結果が求められるだろう。

6.『ブラインドスポット タトゥーの女』
昨年秋スタートし、全米で大ヒットした話題を呼んだミステリードラマ。シーズン1前半の第8話までは平均視聴数1270万人と好調だったものの、約3か月という長いウィンターブレイクを明けるとその数字は一気に下降。現在放送中のシーズン2は放送日時を変更して再起を図ろうとしたが上手くいかず。昨シーズンの反省を踏まえ、今季のウィンターブレイクは他ドラマ同様2カ月弱と短めに設定されたが、これが功を奏すかは不明だ。

7.『クレイジー・エックス・ガールフレンド』
昨年のゴールデン・グローブ賞にて、主演のレイチェル・ブルームが新鋭ながらコメディシリーズ部門の主演女優賞を勝ち取った話題のミュージカルコメディ。レイチェルは、先日発表された第74回ゴールデン・グローブ賞においても同賞にノミネートされており、その演技は高く評価されている。しかし、ドラマそのものの評価はすこぶる悪く、シーズン2の視聴数は50万人をした周り、米CWのドラマの中では断トツの最下位。更新は厳しいとしか言えない。

8.『レジェンド・オブ・トゥモロー』
DCのヒーロー&ヴィランがチームとして集結するCWの人気シリーズ。同局で先にスタートした『ARROW/アロー』や『THE FLASH/フラッシュ』のキャラクターが登場しているため、放送開始前から注目度は高かった。しかし、そもそもこのドラマで"最強チーム"が結成されたのは、本作から登場した時の番人リップ・ハンター(アーサー・ダーヴィル)が未来で起こる最悪な出来事を阻止するためという設定で、物語として広く展開することはできないと考えられていた。また、キャストの数名は、今季からCWで放送している『SUPERGIRL/スーパーガール』を含めたDCドラマ4本に出演するという契約を結んだと伝えられており、『レジェンド~』は他の3作品よりも早く終了する可能性が高いと考えられる。

(海外ドラマNAVI)

Photo:『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』(C)2016 CBS Broadcasting Inc. All Rights Reserved.