オンラインゲームやSNSの利用者が増える中、ゲームにハマる若者たちが知らぬ間に危険な罠に堕ちていく姿を描いた青春スリラー映画『NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム』。同作に出演するエマ・ロバーツ(『アメリカン・ホラー・ストーリー』)のインタビューが届いた。
本作でエマが演じるのは、親友シドニーのお節介に苛立ったのがきっかけで裏オンラインゲームに参戦した女子高生のヴィー。ゲーム視聴者からの「見知らぬ人と5秒間キス」という挑戦を達成して賞金100ドルを手にした彼女は、実は挑戦者でもあったキスの相手イアンとコンビを組んで次々と挑戦をこなしていくうち、瞬く間に多額の賞金を手にすることに。しかし、スリリングで楽しく、引っ込み思案な自分を変えてくれるはずのゲームは、いつしか危険なものへと変わっていく...。共演は、『ネイバーズ』のデイヴ・フランコ、『ウェイワード・パインズ 出口のない街』のジュリエット・ルイスなど。
――あなたが演じるヴィーは裏オンラインゲームの「Player」としていろんな挑戦に挑んでいきますが、あなた自身は「Player」(挑戦者)になる、「Watcher」(視聴者)になる、あるいはこのゲームに全く参加しないという3つの選択肢があったらどれを選びますか?
私は「挑戦者」を選ぶと思うわ。他の人よりもリスクを取るでしょうね。この作品の撮影中、デイヴと一緒にいた公園に噴水があったから、「噴水に飛び込む」って言ったら、デイヴは「やるわけないだろ!」って反応だったけど、私は飛び込んだわ。彼は「ウソだろ」って感じで笑っていたけど、私は「ただ楽しんでいるだけ」だったわ。
――子役出身のあなたは、初期の出演作はコメディやラブストーリーが中心でしたが、ここ5年ほどは本作のようなサスペンス、あるいはホラーといった作品によく出演していますね。そういう作品の方が演じる側としては魅力的なのでしょうか?
私はいつも、何にでも心をオープンにするように心がけていて、どの脚本でも読むようにしているし、いつもいろんなタイプの脚本を読んでいるの。脚本の最初の20ページを一読して、本気で「出演したい」と思う作品に出演するようにしているわ。これまでに演じてきた役も一緒だけど、この作品もキャラクターがすごく良かった。映画自体が気に入ったけど、ヴィーのキャラクターに感銘を受けたし、自分は何者なのか、本当の友達は誰なのかといった、若い女の子が感じる気持ちを表していて、本当に演じるのが楽しい役だと思ったの。気に入った役を演じていたりしている時、心の底から情熱を感じるわ。
――インターネットやソーシャルメディアの普及とともに、ネット上での不特定多数からの個人攻撃、インターネット犯罪などの問題も増えてきています。この作品に出演した理由の一つとして、そういう状況に対する警告を与えたいといった思いもあるのでしょうか?
確かにある意味で警告でもあるし、観た人たちにはインターネットで何かをする前に一度、自分が何をしようとしているのか、またそれが本当に害は無いのかをしっかり考えてほしいと思うの。この映画を観た人は、物事に対して熟考するようになると思うわ。
『NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム』は、2017年1月6日(金)よりTOHOシネマズシャンテ、TOHOシネマズ六本木ヒルズ、TOHOシネマズ新宿ほか全国ロードショー。
Photo:『NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム』
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