大人気の犯罪捜査ドラマ『クリミナル・マインド FBI行動分析課』でシーズン1からホッチ役を務めていたトーマス・ギブソンが、撮影現場でスタッフと揉めた後、電撃解雇されたことは当サイトでもお伝えしてきた通り。それを受けて、ショーランナーのエリカ・メッサーが胸中を吐露している。米TV Lineが報じた。
トーマスは昨年8月、シーズン12の第2話を撮影中、製作者の一人で脚本家のヴァージル・ウィリアムズとストーリーをめぐって口論に。その際、トーマスがウィリアムズの足を蹴ったことで、当初は2エピソードの出演停止となったが、のちに製作者側から解雇されていた。
メッサーは「(法律上の問題により)どこまで喋っていいのか分からないけど」と前置きしつつ、「個人的には、ホッチに別れを告げるエピソードを描くのはすごく悲しかった。だって、何をしても完璧にはいかないんだもの。あらゆる人を満足させることはできないものよ。特にキャラクターにちゃんとしたお別れのシーンを用意できない時にはね」とコメント。
また、ホッチが去るエピソードについては「ヒーローとしてずっとチームを支えてきた彼への愛にあふれたものになったわ」と、一定の満足感を示している。
なお、『クリミナル・マインド』のレギュラーとしては、トーマスより先にデレク・モーガン役のシェマー・ムーアもシーズン11で降板しているが、こちらの"穴埋め"はうまくいったようだ。新たに捜査官ルーク・アルヴェス役でメインキャストに加わったアダム・ロドリゲス(『CSI:マイアミ』)のことをメッサーはこう評している。「アダムはすごく素晴らしいの。オーディションで会った瞬間から、チームのみんなと一緒に働き始めた瞬間から、すぐさま溶け込んでくれたわ。もちろん、シェマーの代わりは誰にもできない。でも、アダムは彼の代わりになるのではなく、デレクとは全く別のキャラクターを作り上げてくれた。撮影中以外でもみんなとうまくいってるのよ」
長年レギュラーを務めてきたトーマスとシェマーが去ったBAUチームには、アダムが加わったほか、エミリー・プレンティス役のパジェット・ブリュースターが復帰。さらには、ドクター・タラ・ルイス役のアイシャ・タイラーがレギュラーに昇格し、新たにデイモン・ガプトン(『Empire 成功の代償』)も名を連ねている。
『クリミナル・マインド』シーズン12は米CBSで放送中。(海外ドラマNAVI)
Photo:トーマス・ギブソン(『クリミナル・マインド FBI行動分析課』)
(C)ABC Studios