『HOMELAND』サリタ・チョウドリー、トム・ハンクスをメロメロに!『王様のためのホログラム』

『ハドソン川の奇跡』『インフェルノ』など主演作公開が続くトム・ハンクスが自ら映画化を熱望した『王様のためのホログラム』。タイム誌ベストブック、ピューリッツァー賞候補になった作家デイヴ・エガーズによる全米図書賞ノミネート小説を鬼才トム・ティクヴァ(『クラウド アトラス』『パフューム ある人殺しの物語』)が手掛けた作品だ。

トムが演じるのは、大手自転車メーカーの取締役を解任され家も家族も失ってしまった中年サラリーマンのアラン・クレイ。彼は人生の一発逆転を賭けて地球の裏側、はるばるサウジアラビアの国王に最先端の映像装置〈3Dホログラム〉を売り込みに行く。ところが砂漠に到着すると、用意されたオフィスはボロテント、設備は整っていない。抗議したくとも担当者はいつも不在で、プレゼン相手の国王もいつ現れるのか分からない。心身ともに追いつめられたアランを助けてくれたのは予想もしない人物だった――。次から次へと襲いかかる異文化の嵐に戸惑いながらも、流れに身を任せた時、新たな人生を歩き始めることができる、という希望に満ちたストーリー。

そんな悪運続きのアランの人生を大きく変えるきっかけとなる重要な人物が、ザーラ・ハキム。ザーラはアランが抱える不安を癒し、次第に彼の大切な存在になっていく。ヒジャブ(ムスリムの女性が纏う布)に身を包み、どこか神秘的な存在感を放つザーラを演じるのはサリタ・チョウドリー。エミー賞受賞の人気ドラマ『HOMELAND』では主人公キャリー・マティソンの恩師ソール・ベレンソンの妻を演じ、その独特な存在感から注目を浴びたロンドン出身の女優だ。

トムも『HOMELAND』で彼女に魅せられた一人だそうで、「初めて『HOMELAND』でサリタを見た時、とても魅力的だと感じたんだ。いったいどこから来たのか、目が離せないと思ったよ! ザーラは芯が強く、どこか人を安心させる力がある女性なんだけど、これはサリタ本人から滲み出ているものだ。彼女の目、そして美しい髪は、ただただ埋まって眠りたいと思わせる理想的な容姿だ」と、サリタの魅力にメロメロな模様。

注目を浴びた後のサリタは、ジェニファー・ローレンス主演の人気シリーズ『ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス』や、『死ぬまでにしたい10のこと』のイザベル・コイシェ監督作『しあわせへのまわり道』、ヒットメイカーのグレッグ・バーランティが手掛ける犯罪アクションドラマ『ブラインドスポット タトゥーの女』などに出演し、着実に活躍の場を広げている。本作では、有能な外科医のザーラを演じるにあたり、医師である友人の回診に同行し、アラブ語とジッダ訛りの英語も習得したサリタ。自身と正反対のキャラクターになりきるため、他の仕事をキャンセルしてまで役作りに集中したという。

トムとサリタのほかには、アレクサンダー・ブラック(『NCIS:LA ~極秘潜入捜査班』)、ベン・ウィショー(『THE HOUR 裏切りのニュース』)、トム・スケリット(『ピケット・フェンス ブロック捜査メモ』)、シセ・バベット・クヌッセン(『コペンハーゲン/首相の決断』)などが出演。

『王様のためのホログラム』は2月10日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)

Photo:『王様のためのホログラム』
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