『SHERLOCK/シャーロック』など話題のドラマを放送する英BBCが、世代を超えて愛される名作をテレビドラマの常識を覆すスケールで描いた『マスケティアーズ パリの四銃士』。そのリリースを記念し、都内にて舞台挨拶付の試写会イベントが開催され、銃士隊"マスケティアーズ"の声優である宮野真守(ダルタニアン役)、福田賢二(アトス役)、三宅健太(ポルトス役)が登壇した。
今回はアラミス役の中村悠一は不参加。そのことについて、宮野は「エロス担当がいないと不安ですね(笑)」と、女性にモテるアラミスのキャラクターにちなんでコメントし、会場の笑いを誘った。
文豪アレクサンドル・デュマの名作「三銃士」を新しい解釈のもとにドラマ化した本作。宮野は「映画版を見ていたので、三銃士はカッコイイなという印象でした。本作は四銃士という形なので、面白い見せ方だと思います。四銃士の関係性もオリジナリティがあるので、原作を知っている方も楽しめます」と魅力を語った。同じく映画版から入ったという福田は「ドラマ版には、映画の短い時間では描けない物語がたくさんあります。スタイリッシュでオシャレ。映像や音楽など全ての面でクオリティーが高く、僕らも楽しんで収録してました」と映画版との違いにも触れた。三宅は「NHKで放送されていたアニメ版の印象がありました。アニメ版のアラミスは男装した女性なので、本作のアラミスに少し違和感がありましたね(笑)」と懐かしい話を披露した。
魅力的なキャラクターが揃っている点について、宮野は「四銃士それぞれに過去があり、お気に入りの推しメンが見つかるぐらい掘り下げがされています」と説明。三宅は「大人のシーンもいっぱいあります(笑) 女性キャラに美人が多くて、特にアンヌ王妃が綺麗でしたね」と、四銃士以外のキャラクターについても言及した。
役作りの話題となると、宮野は「ダルタニアンは若さなりの激情や無鉄砲さがあるので、その未熟さが魅力です。そこに寄り添って成長していければと思っていました」と明かした。心に闇を抱えるアトスについて、福田は「闇を抱えていながらも、頼れるリーダーという点が相反していて、演じていても面白かった」と思いを語った。三宅は「台本にも書いてあったんですけど、とにかく怪力です(笑) 性格は豪放ですけど、ナイーブな面もあります。出生に秘密があるので、ただのゴツい人にならないように気をつけました」と打ち明けた。
そして、自分たちがキャラクターの誰に近いかという質問については、宮野が「現場で、皆が演じているキャラクターに見える瞬間がありました。特に福田さんは、アトスのクールで真面目で頼れる感じがすごかった」と絶賛。それに対して福田が「僕は怪力、モテ男、イケメンじゃないので、消去法です(笑)」と答えると、宮野からの「消去法でキャスティングはされないですよ(笑)」というツッコミに会場は爆笑。
本作の吹替キャストには、豪華なベテラン勢が出演しているのも見どころの一つ。三宅が「ゲストの方も、出演前に作品を見ていらっしゃっていて、楽しく演じられてました。ガチンコで一緒にお芝居させて頂けて嬉しかった」と収録の思い出を話すと、宮野も「なかなか無い体験で、楽しかったです」と懐かしんだ。
続いて、収録中のエピソードとして、宮野は「筋トレが流行っていて、"筋肉四銃士"と呼ばれていました(笑)」と裏話を披露。その話に、福田は「実は収録中は筋トレをしていなくて、収録終了後に器具を買ったんですけど、3日でやめました(笑)」と告白した。一方、現在も鍛えているという三宅は「今日のイベント用に用意していたジャケットのボタンが閉じなくなった(笑)」と語り、会場を笑いで包んだ。さらに、宮野は「収録の休憩中にトレヴィル隊長の絵とか、ポルトスのマンガを描いていたら、福田さんも対抗して描いたんですけど、すごく下手でした(笑)」と語ると、福田も「本気で書きましたけど、ヒドかったですね(笑)」と笑顔で振り返った。
収録中の楽しいエピソードが次々と飛び出し、声優界の四銃士と呼ばれる面々の和気あいあいとした雰囲気が感じられるイベントに、会場に集まったファンも大満足の様子だった。
■『マスケティアーズ パリの四銃士』商品情報
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発売・販売元:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン
Photo:『マスケティアーズ パリの四銃士』
(C)Steven Neaves(c)BBC 2013 Larry Horricks(c)BBC 2013