米コメディ・セントラルで今月9日(日)に始まった異色のコメディ&トーク番組『The Gorburger Show with T.J.Miller(原題)』が注目を集めている。アニメ『サウスパーク』をはじめ、風刺コメディ番組が多い同局による本作は、宇宙からやって来た怪獣ゴアバーガーが日本のテレビ局を乗っ取り、番組スタッフたちに襲いかかって、ブラックジョーク満載の型破りなトーク番組の放送を始めてしまうという設定。毎週、バラエティに富んだゲストを招き、笑いを繰り出している。
ゴアバーガーの声を担当するのは、『シリコンバレー』のアーリック役や『デッドプール』のウィーゼル役で知られるT・J・ミラー。彼が「自分にとって情熱のプロジェクト」と語る本作は、もともとはウェブシリーズとして始まり、2015年にケーブル局のHBOがパイロット版を制作。その前代未聞の作風にコメディ・セントラルが注目してシリーズ化の権利を獲得し、今回ついに全米ネットワークで放送がスタートした。
T・Jはスタジオ収録時、ゴアバーガーの声をすべてライヴで当て、有名司会者のラリー・キング、サックス奏者のケニー・Gといったゲストと多彩なトークを展開。"宇宙から来た怪獣"として次々とアドリブで想定外の質問を繰り出すことで相手の意外な面を引き出し、笑いを巻き起こす。番組に登場するのは、ゴアバーガーとゲスト、そして番組を乗っ取られた設定のスタッフたち。シーズンを通してのレギュラーキャストは司会のT・J(怪獣)と日本人俳優たちだけ(ザ・トーキョー・フィーバー、ミズイユミ、カノメマサ、米本学仁、尾崎英二郎、春名あみ など)という、トーク番組としてもコメディ番組としても初の試みとなっている。
『The Gorburger Show with T.J.Miller』は米コメディ・セントラルで毎週日曜深夜0時より放送中。(海外ドラマNAVI)