ジリアン・アンダーソン、『X-ファイル』シーズン11の脚本家が全員男性であることを批判

世界中で大ヒットした超常現象ドラマ『X-ファイル』の復活版として、米FOXで2016年に放送された『X-ファイル 2016』。その反響に応えて、シーズン11にあたる新イベントシリーズが作られることになっているが、その脚本家チームが全員男性で固められていることを、ダナ・スカリー役を演じるジリアン・アンダーソンが批判した。

すでにお伝えしている通り、脚本家には番組クリエイターのクリス・カーターのほか、オリジナルシリーズで数々の名エピソードを手がけ、監督も兼任するジェームズ・ウォン、さらに、グレン&ダリン・モーガン兄弟の参加が決定。さらに、米TV Lineが先月末に報じたところによれば、過去シーズンでアシスタントを務めた3人の新人脚本家も加わることになった。しかし、メンバー全員が男性であることから、米Washington Postが批判の記事を掲載している。

ジリアンはTwitterに同記事をシェアした上で、「それから、シリーズの全207話のうち、女性が監督したのは2話。この数字が変わる時を心待ちにしています」とツイートした。ちなみに二人の女性監督のうち、一人はジリアン本人だ。

なお、ジリアンはこれまでにも『X-ファイル』制作現場における性差別を指摘している。例えば、オリジナルシリーズ当時は、共演者デヴィッド・ドゥカヴニー(フォックス・モルダー役)との間に出演料の差があり、その差を埋めるのに3シーズンかかったこと。また、『X-ファイル 2016』で最初オファーされた出演料が、男性共演者の半分だったことを明かしている。こうした批判の声を受けて、FOXや『X-ファイル』製作陣が今後どう対応するのか、注目が集まる。

『X-ファイル』シーズン11は、米FOXにて2018年に放送予定。(海外ドラマNAVI)

Photo:ジリアン・アンダーソン
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