Netflixドラマ『センス8』、ファンの要望に応えて2時間の最終話が制作されることに

世界各地に散らばりながら、不思議な力でつながった8人の運命を描き、高い評価を受けたNetflixのオリジナルドラマ『センス8』。先月初め、配信中のシーズン2をもって終了となることが発表された本作だが、ファンの強い要望に応え、2時間の最終話が2018年に配信されることになった。

Twitterの番組公式アカウントは、本作のシーンを収めた動画の中で、「2時間の最終話が作られることになりました。あなたのクラスタ(互いの意識をシンクロさせることができる集団)に知らせてください」と、作品の世界観になぞらえて最終話の制作を発表している。

また、クリエイターの一人であるラナ・ウォシャウスキーは、ファンに向けた声明の中で、「『センス8』が継続されないというニュースの後、視聴者から番組に寄せられた愛情と悲嘆の声は凄まじいもので、メールを開けないほどでした」と述べ、さらに彼女自身もかなり深刻な鬱に陥ったと告白している。

「これほど一生懸命に自分自身を作品に投じたことはなく、番組が打ち切られたことで私は空っぽになってしまった」と言うウォシャウスキーは、制作スタッフや出演者たち、そして何よりもファンの落胆や悲しみを感じたが、何もできることはなかったという。

しかし、本作の復活を求めるファンの手紙やメール、嘆願運動などが盛り上がり、最終話の制作決定に結びついたとのこと。「ありそうもない、予想もつかないことでしたが、みなさんの愛のおかげで『センス8』は息を吹き返しました。みなさん一人ずつにキスしたい!」と、ウォシャウスキーは喜びを伝えている。

『センス8』の復活を求めるファンの運動に対して、Netflixは先月、「できることなら私たちも番組を復活させたい。回答にこれほど時間がかかったのは、長いこと熟考を重ねたためだが、残念ながら復活を可能にする方法は見つからなかった」と声明を出し、打ち切りの決定は変わらないとしていた。しかし今回、その決定を一部覆すことで、柔軟な対応を見せることとなった。(海外ドラマNAVI)

Photo:『センス8』
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