シーズン3が絶賛放送中の『SCORPION/スコーピオン』、大ヒットの秘密とは?

トータルIQ700の天才チームが新テクノロジーと頭脳で難事件に挑む犯罪捜査ミステリー『SCORPION/スコーピオン』。海外ドラマ専門チャンネルのスーパー!ドラマTVにてシーズン3を独占日本放送中だが、大ヒットを記録している本作の人気の秘密に迫ってみよう。

本作は天才だが性格や対人関係などに問題を持つ、いわゆるオタクたちが主人公。そんな彼らは優れた能力を持ちながらも、完全無欠ではない手の届くヒーロー像として描かれている。その姿が、特別な能力を持っている人への憧れと同時に自分にも秘めた何かがあると考えている若者たちを中心に、"ひょっとしたら自分も同じように活躍できるのではないか"という思いを抱かせ、自分に合ったお気に入りのキャラクターに感情移入し、作品を楽しめることが人気の一因となっている。

一方で、ドラマとして欠かせない人間関係についても、天才でありながら親子関係や恋愛で悩み葛藤する姿がしっかりと描かれており、視聴者の共感を得ている。特にシーズン3では恋愛関係に新たな展開が訪れる。ウォルター、ペイジ、ティムの三角関係は、ペイジの母親も関係してきて大混乱! さらに、トビーとハッピーもついに結婚か!?と急展開し、なんとガロにも恋のお相手が登場。この恋愛模様は、幅広い年齢層の女性ファンをも虜にすること間違いなしだ。

作品内で起きる数々の難事件が最新のITやハイテクをモチーフとしているのにも注目したい。シーズン2でも、アップルのSiriのような音声AIアシスタントやIoTにより管理されたスマートビルの暴走、世界中のコンピューターに感染して最近話題となった身代金ウィルスを用いた脅迫事件など、常に現実の一歩先を行くネタが満載だった。さらにシーズン3では、北朝鮮のミサイル実験失敗が米軍によるハッキングだという噂を想像させる核ミサイルハッキング、米国防総省が実際に開発している自動追尾する弾丸スマートバレットを用いた要人暗殺、テスラ・モーターズ社のイーロン・マスクが手掛ける民間ロケット会社スペースXを彷彿とさせるロケットの発射トラブルなど、事件のスケールも一層パワーアップしている。一見すると荒唐無稽なストーリーでも、その根底にはリアルが存在することが、多くの視聴者に受け入れられた理由の1つだろう。

さらに、その事件をコンピューターだけでなく、数学、化学、工学、心理学、医療などの知識を駆使して解決する展開が、作品にさらなる面白さをもたらしている点にも注目したい。現代の日本における海外ドラマの楽しみ方において、ストーリーが難解すぎたり、非現実的すぎると敬遠されがちな傾向もある。そんな中『SCORPION』は、普段から悩みを抱えるキャラクターたちが抜群の頭脳でヒーローとしてスカッと事件を 解決し、気軽に楽しむことができる。ストーリーも、もはや生活に根付いているIT関連のネタも盛り込まれ、視聴者には馴染みやすいのもヒットの一因だ。また、"何かを持っている自身の可能性と作品のキャラクター"をシンクロさせることによって、より共感性を高く持ちたいエンタメ好きの思考が見える。そこに、人気の日本語吹替の声優陣の起用や製作スタッフのクオリティ、本国での人気も加わり日本における人気が確立されたのも頷ける。

『SCORPION/スコーピオン』シーズン3は海外ドラマ専門チャンネル スーパー!ドラマTVにて毎週火曜 22:00~ほか絶賛放送中!

■【二カ国語版】毎週火曜22:00~22:55ほか 【字幕版】毎週火曜24:00~25:00ほか
■公式ホームページ:www.superdramatv.com/line/scorpion

(海外ドラマNAVI)

Photo:『SCORPION/スコーピオン』
(c)MMXVII CBS Broadcasting, Inc. All Rights Reserved.