アメリカで大人気のコメディ専門チャンネル、コメディ・セントラルで放送されるや否や話題沸騰中の新番組『ザ・ゴアバーガー・ショー with T・J・ミラー(The Gorburger Show with T.J.Miller)』のエピソード2になんと筆者がゲスト出演しました。そこで今回は、その撮影時の様子をはじめ、製作者であり主演を務めるT・J・ミラー(『シリコンバレー』『デッドプール』)から直に受けた指導や会話の内容、どんな注意事項があったか、などをお伝えしちゃいます。
この番組は、日本のテレビ局を宇宙怪獣(T・J・ミラーが声を担当しているゴアバーガー)が乗っ取ったというユニークな設定で、みなさんにもなじみ深い日本人俳優が出演していて、日本でも人気が出るかもしれない注目作品なんです。
この番組に出演することになった経緯は、以前ご紹介した、歌手のマイリー・サイラスが火点け役で大ブームとなり、ハリウッドセレブにも取り入れられているエクササイズのトワーク(楽しくセクシーにお尻を上下や横に振り、踊りながらヒップアップ効果、美尻効果抜群)の先生から「あるテレビ番組に出てみない?」とご連絡を頂いたこと。その時は何の番組なのかといった詳しい情報は教えてもらわなかったので、まさか『ザ・ゴアバーガー・ショー』だとは思ってもいませんでした。
その先生から撮影の日時と場所を教えられ、当日、指定された場所に行ってみると、クラスの生徒数人と先生が、カメラクルーとともにダンススタジオのロビーにいました。
まず、承諾書のサインを求められました。番組が放送されるまではSNSに写真を載せたり、撮影に関する情報を漏らしたりしないという条件にサインした後、スタッフからのこのように説明されました。
「みなさん、これはコメディ・セントラルで放送される新番組です。ですから、番組名と詳しい番組情報は伏せさせて頂きます。放送が決まり次第、番組名や放送日時などの情報をご連絡します」
ですから、なんと全員、番組の詳しい内容や番組名は知らないままで撮影に入ったんです。
撮影開始前に、T・J・ミラーとご対面。カジュアルでクールなスーツで登場した彼は、トワークの先生と生徒たちに挨拶し、一人ずつと丁寧に握手をしながら自己紹介をしてくれました。さらに、私たち一人ひとりの名前と、このトワークのクラスを受けてどれくらい経つのかを聞いてきました。
『シリコンバレー』のアーリック役で知られ、コメディアンでもある彼はとても気さくで、ずっとハイテンション。なんと自らペットボトルを配ったりもしてくれて、その配慮に感動しました。
T・J・ミラーの挨拶の後、すぐに撮影がスタート。スタッフは全部で20人くらいでした。私たちは、宇宙怪獣(ゴアバーガー)の大きな人形を真ん中に、普段と変わりない感じでトワークのクラスを始めました。すると、ゴアバーガーがお尻を振りながら、「こりゃー、最高な眺めだ。女の子のお尻がたくさん見れる。あははは! みんな、お尻をもっと激しく振ってくれ!」とジョーク。そこで一回カットとなり、T・J・ミラーからこんな指導が入りました。「この番組は深夜番組で、下ネタもOKで、ゴアバーガーは何でも言いたい放題なんだ。彼の発言に対しては、特にセリフも決まってないし、自然体でいてね。自由なスタイルだから。ただ、楽しんで!」
この後すぐ撮影が再開され、普段通りのクラスが行われました。ただ普段と違うのは、ゴアバーガーが参加していてノンストップで下ネタやギャグが飛び交っていたことです。
途中で休憩が入った時、T・J・ミラーはこんなことを熱く語っていました。
「この番組はね、まだどんなコンセプトなのかは明かせないんだけど、今までにはないようなとても面白いコンセプトで、僕の情熱がこもった大切なプロジェクトなんだ。これからとてもビッグになる予定で、楽しみなんだよ」
とてもオープンな人で、真剣にこのような話を語ってくれたものの、流石はコメディアン。声のトーンを面白おかしく変えたりしたりして、笑いもしっかり取っていました。
撮影の最後の方に、ゴアバーガーから各自違う質問を受けました。筆者にはこんな質問。「そこの白い上下がマッチしていてヨガパンツを着た君! う~ん、セクシーだねえ。ははは。君はなんでトワークのクラスに参加し始めたの?」
ゴアバーガーが面白い下ネタジョークなども交えながら質問すると、みんな真剣に答えていました。なぜなら、ゴアバーガーの被りものを見慣れると、怪獣と会話しているというよりもまるで普通の人と話しているような感覚になり相手が怪物という設定を忘れてしまうからです。残念ながら、質問を受けている部分の映像は放送時にはカットされていました。
撮影は約2時間で終了。その後、T・J・ミラーが声をかけてくれて、先生と生徒たちみんなと一緒に写真を撮りました。最後、T・J・ミラーはみんなと握手をして、「参加してくれてありがとう。全員、番組のプレミアイベントに招待するよ」と挨拶してくれました。
撮影が始まった頃はゴアバーガーが動くたびにガシャガシャと音を立てるのが印象的でしたが、撮影の最後の方では、その音や怪物の姿にも慣れてしまい、みんなが自然に相手と会話していたことが面白かったです。セリフも決まっておらず、自由なスタイルの撮影でした。T・J・ミラーの面白さや人柄にも感激し、ゲスト参加できて良い思い出ができました。ちょっとクセの強い番組ですが、T・J・ミラーの言う通り、今までにはないようなとても面白いコンセプトなので日本にもいつか上陸してほしいです!
(海外ドラマNAVI)
Photo:『The Gorburger Show with T.J.Miller』