ホラー映画の巨匠、トビー・フーパー監督が死去

『ポルターガイスト』や『悪魔のいけにえ』シリーズなどで有名なホラー映画の巨匠、トビー・フーバー監督が8月26日(土)にカリフォルニア州シャーマンオークスの自宅で亡くなった。74歳だった。Varietyらの米メディアは自然死だったと報じている。

テキサス州オースティン生れのフーバーは、30万ドルという低予算で1974年に製作された『悪魔のいけにえ』で、脚本、音楽、製作も手がけながら監督デビュー。テキサスの片田舎を旅行中の若者たちが、狂気に満ちた殺人鬼によりチェーンソーで襲われる恐怖を描いた同作は一躍アメリカのドライブ・イン・シアターで大人気に。アメリカ国内だけで3000万ドルもの興行収益を得る結果に。

また、郊外にある一軒家の住人を恐ろしい異常現象が襲う1982年の『ポルターガイスト』では、スティーヴン・スピルバーグ(『アンダー・ザ・ドーム』)とタッグを組んだ。2013年にアラブ首長国連邦で手がけたホラー・サスペンス、『悪魔の起源-ジン-』が、フーバー監督の遺作となった。

訃報を受け、多くの映画関係者が追悼のツイートを投稿。『ヤング・スーパーマン』のマイケル・ローゼンバウムは「トビー・フーパーが亡くなったなんて信じられません。数週間前に会ったばかりでした」と、フーパー監督とのツーショット写真と共にツイート。『悪魔のいけにえ2』でチョップ・トップ役を演じたビル・モーズリイは、「お別れを言うのがとても悲しいです。トビー・フーパーは僕に賭けてくれ、最高な映画のジャンル(ホラー)で俳優としてのキャリアを築かせてくれました」と追悼のメッセージを残している。

数々の名作を世に送り出してくれたフーパー監督のご冥福を心より祈りたい。(海外ドラマNAVI)

Photo:トビー・フーパー
Paul J Froggatt/FAMOUS