『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』新エピソードはシャーロッツビルの白人至上主義集会事件

ヒットメーカーのディック・ウルフが手がける、大ヒット犯罪法廷ドラマ『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』。このほど、秋からスタートするシーズン19の題材が明らかになった。米Hollywood Reporterらが報じている。

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新シーズンの題材となるのは、8月11日(金・祝)から2日間にわたり、バージニア州シャーロッツビルで勃発した暴動事件。そこでは白人至上主義やネオナチ(ナチズムを復興しようとする運動)の支持者と反対派が衝突する暴動事件が勃発し、被害は負傷者、死者合わせて15人以上にも及んだ。

新たにショーランナーに就任したマイケル・S・チャーヌチン(『Black Sails/ブラック・セイルズ』)は、「我々の住む今日の世界は、争いごとばかりだ。今や誰もが、そして全てのことが政治的になってきている。だからそれを番組で取りあげたいんだ」と述べている。

同作は、現実社会で起こった出来事をを題材にすることで有名だが、実は昨年のシーズン18はトランプ大統領(当時は候補)から発想を得た内容にする予定であったようだ。ゲイリー・コール(『Veep/ヴィープ』)がトランプ大統領風の候補者を演じた同エピソードは、大統領選挙日の何週間も前に放送されるはずであった。しかし、放送日は選挙後の2016年11月16日(水)に変更され、結果的に放送されないままお蔵入りになってしまった。

政治的な題材は日の目を見ないこともあるようだが、このことについてチャーヌチンは、「どちらか一方の味方をするわけではない、偏らない内容になります。私はただ、両者の政治的言い分を伝えるだけで、見ている視聴者がどちらの言い分が正しいかを決めればいいのです」と冷静にコメント。

さらに「脚本家たちにも伝えていますが、私のゴールは毎回放送が終了する時に、視聴者の半分が靴をテレビに向かって投げつけて、残りの半分が立ち上がって大喜びをするようなストーリーを届けることです」と、製作に対する熱い思いを述べた。(海外ドラマNAVI)

Photo:『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』
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