1987年から8シーズンにわたって放送され、今も世界中で愛されているホームコメディの名作『フルハウス』のその後を描いたNetflixオリジナルシリーズ『フラーハウス』。待望のシーズン3のPart1が9月22日(金)よりNetflixにて全世界同時ストリーミング開始となるが、日本での撮影のためキャスト9人が来日!
先週お届けしたキャンディス・キャメロン・ブレ(D.J.役)、ジョディ・スウィーティン(ステファニー役)、アンドレア・バーバー(キミー役)に続き、今回はスコット・ウェインガー(スティーブ役)、フアン・パブロ・ディ・パチェ(フェルナンド役)、ジョン・ブラザートン(マット役)を直撃!
――皆さん日本には初めて来られたのですか?
一同:そうだよ。
ジョン:アジアに来ること自体が初めてなんだ。
――楽しみにしていることはありますか?
スコット:食べることだね!
フアン:日本の文化や人々がどのように生活しているか、美しい場所もいっぱいあるからそれを楽しみたいと思っているよ。実は京都に既に行ったんだけど、東京に来たら全然違うからその違いも楽しんでいるんだ。
スコット:全てが本当に素晴らしいよ。最先端のものがいっぱいだし、今まで行ったことのない場所に行けるのはとても楽しいよね。思いっきり堪能したいと思っているよ。
ジョン:自分たちが慣れている生活とは違う面を見られるのが素晴らしいね。その違いを楽しんで帰りたいね。
――スコットさん、『フラーハウス』制作決定のニュースを知った時どう思いましたか?
スコット:もちろん、すごく嬉しかったよ。何年も復活版を作るという話は出ていたんだけど、実際に連絡が来た時にはじめて実感が沸いたんだ。『フルハウス』と同じスタジオに戻れたこと、キャストのみんなと再会できたこと、(クリエイター)のジェフ・フランクリンがそれぞれのキャラクターが大人になったらどうなっているだろうという細かい設定をしっかり考えてくれたことが嬉しかったね。実は、シーズン1の第1話だけにゲスト出演して終わりかなと思っていたんだけど、ジェフからもっと出て欲しいと言われたんだ。初めから予想はしていたけど、『フラーハウス』がここまで成功してくれて、とても嬉しいしね。何よりも1番のサプライズはこうやって日本に来られたことだけどね!
――フアンさんとジョンさん、決まった時にプレッシャーは感じましたか?
フアン:『フルハウス』という名前は聞いたことはあったけど、アルゼンチンで放送されたのは僕が国を出てからだったんだ。撮影初日、観客がまるでビートルズやエルヴィス・プレスリーのコンサートにいるかのような熱狂ぶりだったから、それで初めてすごい番組に出ているんだ、と実感したよ。でも、キャストのみんなが歓迎してくれたからとても演じやすかった。ファンをがっかりさせたくなかったから、同時にたくさんのプレッシャーは感じたね。
ジョン:役が決まった時はすごく興奮したよ。はじめは数話に登場するだけの予定だったんだよね。だから、じゃあ数週間みんなと楽しく撮影できればいいなぁっていう気持ちで参加したんだ。それで撮影にのぞんでみたらスタッフをはじめ、キャストのみんなに惚れ込んでしまってね。もっとみんなと一緒に仕事をしたいなと思っていたら出番が増えて。こうして継続できていることをとても幸運だと思っているよ。
――フアンさん、ぶっとんだキャラクターのフェルナンドですが演じていて楽しいですか? 役作りのために参考にした人物はいますか?
フアン:フェルナンドは最初、"キミーのラテン系の旦那"というざっくりとしたイメージしか決まっていなかったんだ。それでスペイン語訛りの英語とか、色々試してみて、じゃあそれは面白いから残そうという感じで作り上げていったんだよ。何よりも楽しいのは普段の自分には到底できないようなことをしちゃうってことなんだ。僕自身は物静かだし、忍耐強い。一方、フェルナンドは情熱的で嫉妬深くて、でも童心を忘れていない。俳優として全く違う人物を演じるというのはとてもやり甲斐があるよ。脚本家も"今度はこんなことやらせてみよう"ってフェルナンドで遊んでいると思うしね(笑)役作りは、アルゼンチンのサッカー選手たちを参考にしたかな。あまり英語が得意ではないけれど必死に伝えようとしている姿とかね。
ジョン:キミーとフェルナンドのやり取りを見ているだけで笑顔になれるよね。
――スコットさん、再びあのセットに戻って撮影をした初日はどのような気分でしたか?
スコット:初日は不思議な感覚だったね。夢の中にいるような気分だった。ボブ・サゲットたちと同じ空間にいるっていうのが信じられなかったよ。ぎこちなくてみんな家具にぶつかったりもしたしね。そんな初日だったけど、翌日からは"やあ!"って言い合って20年もあいていたことを感じることなく普通に戻ったんだけど。ただ、今でも、昔と同じスタジオの駐車場に車を停めるときは変な感じはするんだ。タイムマシーンで過去に戻ったかのような感覚だね。
――シーズン3にはミュージカルエピソードが登場しますね。色々なコスチュームを着ていましたが、撮影はいかがでしたか?
スコット:超楽しかったよ! ジェフは毎回なんか面白いことが出来ないかなって、変わった案をたくさん出してくれるんだ。あのエピソードの時は、みんなでレコーディングスタジオに入って歌の収録をしたんだ。振り付けも終始笑いながらの楽しい撮影だったよ。
ジョン:キャストのみんなはちょっとおバカなこととか、ふざけたことを楽しんで出来る人たちなんだよね。スーパーヒーローのコスチュームを着て踊ったほどだからね。
スコット:僕なんてウサギだったしね(笑)
フアン:TVプロデューサーとして知られているジョンは実は大の音楽好きでもあるんだ。彼のホームパーティーには歌手のトム・ジョーンズがパフォーマンスをしに来ちゃうほどだから。シーズン3は音楽の要素が増えて、キャストみんなが歌うことになるよ。
フアン:音楽がたくさん出てくるシーズンになるから楽しみにしていてね。
――ジョンさんとフアンさん、日本では結婚式のシーンの撮影をしますよね。今後、誰かの結婚式があるたびに海外に行くのをお決まりにしたらどうでしょう、と思っているのですが、D.J、キミーと挙式を挙げるならどの都市を選びますか? 実は女性3人(キャンディス、ジョディ、アンドレア)にもさきほど同じ質問をしています。
スコット:それはいいアイデアだね! ジョンに言わなきゃ!(笑)
フアン:僕とキミーの場合はわかりやすいよね。もちろん、ブエノスアイレスでしょ!
――アンドレアも同じ答えでしたよ。
一同:爆笑
フアン:やっぱりね! 僕はキミーのことならなんでもお見通しだからね。
ジョン:そうだねぇ、マットとD.Jだったらパリかな。
一同:キャンディスは何て言っていた?
――違いますね(笑)ロサンゼルスかサンフランシスコって言っていましたよ。彼女は"完璧"なウェディングがいいから、みんなが集まれる近場がいいんですって。
一同:あーそうきたか。でも、確かにD.Jらしい答えだね。
ジョン:どうしよう。彼女と考えが違うようだねぇ(笑)
――シーズン1はファンへのサービスを意識したシーンが多かったように思えます。それと比較し、シーズン2では新キャラたちの個性もアピールされ、より一層シリーズとしての魅力が上がりました。今後、ご自身のキャラクターはどう成長していくと思いますか?
スコット:実を言うと、スティーブがこれからどうなっていくか僕にも想像がつかないんだ。彼には素晴らしいキャリアがあることは確かだけど、まだ1度も出てこない元妻との関係だったり、D.Jに対しての未練だったりとか、知りたいことは多いけどね。だから、彼がこれからどのような"まだ見せていない一面"を披露してくれるか僕も楽しみだね。
ジョン:シーズン1はその通り、懐かしさを感じるエピソードも多かったんだけど、ある時マットやフェルナンドもいる新しい『フラーハウス』に変わったんだ。その時からみんな「僕たちの番組を作っている」という気持ちが生まれたんだよね。特にシーズン2からは「これこそフラーハウスだ」って、まるで新しい人格が出来たような感じだった。
――その『フルハウス』から『フラーハウス』に変わった瞬間って覚えていますか?
フアン:確かシーズン1の第4話くらいだったと思うよ。初めの数話はみんなに『フルハウス』はどういったシリーズだったかを思い出させるような役割があったから。第4話くらいからは、完全に女性3人の物語に変わった。撮影現場でもそう感じたよ。ここからはついに彼女たちのストーリーが始まるんだなってね。
ジョン:彼女たちは本当に素晴らしいよ。勇敢なリーダー、それでいて謙虚で一生懸命仕事に取り組んでいる。彼女たちと一緒に働けて本当にありがたいと思っているよ。
スコット:考えてみれば、あんなに小さかった頃から芸能界で仕事をしてきて、あれほどまでに素晴らしい女性たちに成長したってミラクルのようだよね。本当に才能があって素晴らしいよ。
Netflixオリジナルドラマ『フラーハウス』シーズン3は30周年アニバーサリーを迎える9月22日(金)にPart1(第1話~第9話)が、12月よりPart2(第10話~第18話)がNetflixにて全世界同時ストリーミング開始。
Photo:『フラーハウス』シーズン1より
Michael Yarish/Netflix