タナー家ゆかりの場所を訪ねて...『フルハウス』&『フラーハウス』ロケ地巡り

3人の男性と3人の娘たちの愛と笑いに満ちた日々を綴り、放送開始から30年を迎えた今でも世界中で愛されるホームドラマ『フルハウス』。その続編『フラーハウス』が2016年から始まったことで、オリジナルを見直した方も多いのではないでしょうか。

『フルハウス』では、愛する妻を亡くし3人の娘を抱えるシングルパパとなったダニーが、義弟のジェシー、友達のジョーイと同じ家で暮らしながら一緒に子育てをしていく話で、コメディと感動の要素が両方混じった素敵なドラマですよね。一方、『フラーハウス』では、その娘たちがすっかり大人になり、子どもを持つ母親として戻ってきました。

20170824_FullHouse_01.jpg
20170824_FullHouse_02.jpg【関連記事】英国へ行くなら必見!?『SHERLOCK/シャーロック』のロケ地巡り

ただ昔から変わらないのは、ドラマの舞台が米カリフォルニア州サンフランシスコだということ。あのキュートな家もそのままです。

そんな『フルハウス』と『フラーハウス』で使われているサンフランシスコの素敵な場所の数々を取材してきましたので、写真とともにご紹介しちゃいます!

■晴れてタナー家所有(!?)となったあのお家

『フルハウス』『フラーハウス』といえば、やはり昔から変わらないサンフランシスコならではの縦に細長いキュートな家が印象的ですよね。同地に実在するタナー家の家は、中に入ることはできませんが、玄関付近まで行くのや、記念撮影はOK。なので、周辺は記念撮影する人たちで賑わっています。

20170824_FullHouse_03.jpg

そして、家の前の置物には大きな赤字で書かれたこんな注意事項が。
『フルハウス』と『フラーハウス』のファンのみなさま、あなたたちのことは大好きですが、近所の方々や静かな街並みに迷惑を掛けないようにお願いします。二列駐車、ゴミ捨て、大声での会話などはしないでください。

この家は2016年12月、同シリーズに深い関わりのある人に購入されました。それは誰でしょう? 答えは、ベテランTVプロデューサーであり『フルハウス』『フラーハウス』でクリエイターを務めるジェフ・フランクリン。それだけこのドラマを愛しているという証ですね。彼はここに住んではいませんが、この家を訪れる人に実際にタナー家が暮らしていると想像してほしいそうです。ちなみに、家のお値段は約4億円(!)とのこと。

My new house in San Francisco. Look familiar?!

Jeff Franklinさん(@fullerhouseguy)がシェアした投稿 -

タナー家の家
1709 Broderick San Francisco, CA 94115

■幼いミシェルもみんなと渡った赤い橋

『フルハウス』と『フラーハウス』のオープニング映像で最初に登場するのは有名なゴールデン・ゲート・ブリッジ(Golden Gate Bridge)。『フルハウス』の方では、タナー家のみんなが赤いオープンカーに乗ってこの橋の上を走っています。彼らのようにドライブしながら景色を眺めるのも素敵ですが、別の楽しみ方も。この橋の途中に駐車スペースがあるので、そこに車を停めて、橋の上や下へと足を伸ばすこともできるんです。ハイキングできる場所もあるほか、サイクリング用の道まで用意されています。周りの景色をじっくり眺めることができますよ。

20170824_FullHouse_04.jpg

なお、この橋の通行は有料。料金は支払い方法によって若干異なりますが、大体1000円未満です。

■ファンなら外せない、家族の憩いの場所

『フルハウス』と『フラーハウス』の両方でタナー家が仲良くピクニックを楽しんでいる場所は、アラモ・スクエア(Alamo Square)。実際、ここにはピクニックを楽しむ家族や友達、カップルが集まります。芝生に寝転がったり、座ったり、犬の散歩をする人で賑わい、時間帯によっては非常に混み合います。

もちろんここもファン巡礼地の一つであり、ドラマの通り、カラフルな縦長の家が並んだ景色をバックに写真撮影をする人をよく見かけます。

20170824_FullHouse_05.jpg【関連記事】『ダウントン・アビー』ロケ地巡り ハイクレアキャッスル編

Alamo Square
Steiner St Hayes St, San Francisco, CA 94115

■D.J.も使った、サンフランシスコ市民の足

そしてサンフランシスコといえば、坂だらけなことでおなじみですよね。その坂の真ん中を走るケーブルカーも名物で、『フルハウス』でもD.J.がケーブルカーに乗る場面があります。かなり勾配のきつい坂が多いサンフランシスコの街ではケーブルカーが欠かせないと言われており、時間帯によっては座れなくて立つ人が大勢出るくらい混むことも。料金は、1回あたり約600円です。

20170824_FullHouse_06.jpg

そんなサンフランシスコの数ある坂の中でも特に急なことで知られているのが、FilbertストリートとHydeストリートが交差する場所。その真っすぐで長い急勾配を車で下ると、まるでジェットコースターに乗っている気分になれちゃいます。アクション映画のカーチェイスなどでこの場所が頻繁に使われます。ほかにも街中から望む大きな橋や海の景色がドラマや映画によく登場します。

いかがでしたか? サンフランシスコはとても美しい街で、数々の映画やドラマの舞台としても有名。人気ミステリー『名探偵モンク』でもゴールデン・ゲート・ブリッジや急な坂の映像が出てきますよね。もしサンフランシスコに行かれる機会があれば、そういった見た覚えのある景色を探して街中を散策してみるのもオススメですよ。

(写真・取材・文/Risa Clark)

Photo:
『フルハウス』
(C) Warner Bros. Entertainment Inc.
『フラーハウス』
(C) Netflix. All Rights Reserved.