LAスクリーニング2017 :WB作品紹介

2017年も行ってきました、LAスクリーニング! NAVI編集部スタッフが一足お先に鑑賞してきた新作ドラマをスタジオ別にご紹介していく特別企画。

WBといえば、『SUPERGIRL/スーパーガール』、『ブラインドスポット』、『LUCIFER/ルシファー』などの作品を手がけているスタジオ。日本上陸も果たしてほしい『ビッグバン★セオリー』のスピンオフや、本国で幕を閉じた『プリティ・リトル・ライアーズ』のルーシー・ヘイル主演の新作、アリシア・シルヴァーストーン&ミーナ・スヴァーリといった映画スターが共演する女性ドラマなど幅広いジャンルの作品が揃った。

■目次
―『Deception』:マジシャンとFBIがコンビを組んだ捜査ドラマ
―『Young Sheldon』:『ビッグバン★セオリー』シェルドンの子ども時代を描いたスピンオフ
―『Me, Myself&I』:とある男性の人生を3つの年代で描くコメディドラマ
―『Splitting Up Together』:離婚後も子どものために同居を続けるカップルのコメディ
―『By the Book』:『ビッグバン★セオリー』ジョニー・ガレッキが手掛けるコメディ
―『Life Sentence』:『PLL』ルーシー・ヘイル出演のドラメディ
―『Claws』:ネイルサロンで働くド派手な女性たちの犯罪ドラマ
―『American Woman』:女性解放運動が活発だった70年代を舞台に強く生きる女性たちを描く

※タイトル、クレジットはLAスクリーニング2017開催時のものです。実際の放送時には異なる場合があります。

■『Deception』

Pick a card. We're coming soon to ABC!

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人気シリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』の監督デヴィッド・ナッター、『ブラインドスポット』、『ARROW/アロー』、『レジェンド・オブ・トゥモロー』などを手掛けるヒットメイカー、グレッグ・バーランティによる軽いタッチのクライム・ドラマ。

セレブな魔術師キャメロン・ブラックは名声の頂点でスキャンダルによりプロの魔術師としての生命を絶たれてしまったのみならず、兄弟ジョナサンが生死に関わる事件に巻き込まれるという事態に襲われる。唯一の頼みの綱はFBI。ある日プライベート・ジェット機が中に乗っている犯罪人ごと爆破される。破片が散乱する事件現場に突然姿を現したキャメロン。「ジェット機は爆破されたのではなく消えたのだ」と突然説明を始める元セレブ魔術師に、FBI捜査官ケイ(イルフェネシュ・ハデラ)と実はマジックが大好きでキャメロンの登場を喜んでいる相棒マイク(アマウリー・ノラスコ)はびっくり。当然部外者に耳を貸すはずもない彼らにキャメロンは、事件が無実の罪を着せられているジョナサンに関わることを話し協力を申し出る。魔術の小道具を造る達人ガンターとその弟子たちを仲間に引き入れたキャメロンは、ケイとマイクの力も借りてお得意のイルージョン魔術を生かした作戦で、ジョナサンの無実を証明すべく事実探求に乗り出す。

キャメロン・ブラック役のジャック・カットモア=スコットは名門校ハーバード大学を卒業し、人気映画『キングスマン』にも出演していたロンドン出身の新人英国俳優。果たして本作が彼の大ブレイクとなるか。(取材・文: 明美・トスト / Akemi Tosto)

製作スタジオ:WB
放送局&放送開始日:ABC 2017年10月
製作総指揮:グレッグ・バーランティ(『ARROW/アロー』『SUPERGIRL/スーパーガール』)など
出演者:ジャック・カットモア・スコット(『キングスマン』)、アマウリー・ノラスコ(『プリズン・ブレイク』)、ヴィニー・ジョーンズ(『スナッチ』)ほか

 

■『Young Sheldon』

#YoungSheldon THIS FALL!

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すでにシーズン12までの更新が決定している大人気シットコム『ビッグバン★セオリー~ギークなボクらの恋愛法則』のシェルドンの子ども時代をテーマにしたスピンオフシリーズ。今作で若い頃のメアリー・クーパー(シェルドンの母親)を演じるゾーイ・ペリーの母親は『ビッグバン★セオリー』で同役を演じているローリー・メトカーフ。

熱心なキリスト教徒の両親とちょっと意地悪な兄、そして双子の妹とテキサス州に暮らしているシェルドン。大好きな列車の模型で遊ぶうちにニュートンの第一法則を発見していた天才児で、夕食前に父親に何をしていたかと聞かれれば「運動学を試していた」と若干9歳とは思えない発言の連続。学校の成績も、もちろん優秀で兄と同じ9th grade(日本でいう中学3年生)をスタートしたばかりだ。初日にも関わらず、さっそく女性の教師に対し「ちょっと髭が生えてる」と発言してしまったり、他の教師からもクレームが入り母親は学校に呼び出されてしまう...。

スピンオフと聞くとなかなか継続が難しいイメージもあるが(特に今作のようにオリジナルが大ヒットしている場合)、父親とすら手をつなぐのを嫌がり、食事前のお祈りでは手袋をしたりと、みんなが知っている大人版シェルドンに結びつくエピソードも含まれていて、子どもの頃からこうだったのね...と妙に納得。今後もオリジナル版のファンをクスッと笑わせてくれるエピソードをたくさん見せていって欲しい。

製作スタジオ:WB
放送局&放送開始日:CBS 2017/9/25
製作総指揮:チャック・ロリー(『ビッグバン★セオリー』)、ジョン・ファヴロー(『アイアンマン』)など
出演者:イアン・アーミテイジ(『ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~』)、ランス・バーバー(『フェイキング・イット ~噂のカップル!?~』)、ゾーイ・ペリー(『グレイズ・アナトミー』)ほか

 

■『Me, Myself&I』

Welcome to the past, present and future of one man's life. Bobby Moynihan stars in the new comedy #MeMyselfandI Mondays this fall

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人生はいくつもの瞬間の積み重ねで成り立っている...。そんな当たり前にも思えることに注目したのがこの『Me, Myself&I』。アレックスという人物の過去・現在・未来、3つの異なる年齢の出来事を描くコメディだ。

1991年、青春真っただ中の14歳のアレックス。バスケットボールチームのシカゴ・ブルズと自分で便利グッズを発明することが大好きな彼の当時の"人生最悪の日"は、シングルマザーの母親が結婚することになりLAへと移った日。レイカーズファンばかりのLAで、新しい父親と兄に囲まれ新生活をスタートさせる。転校早々、気になっているノリとダンスをするチャンスを掴み、ファーストキスもついに?!という瞬間に大失態を起こしてしまう。

2017年、40歳になったアレックスの"人生最悪の日"は最愛の妻の不倫を目撃した日。それがきっかけで家を出て、友人のガレージを寝床に一人娘を育てることに。子どもの頃の発明好きがきっかけで、商品開発の仕事をしているが、人生どん底の状況なものだから、仕事もうまくいかない。そんなアレックスを支えるのはしっかり者の心優しい一人娘のアビーだけだった。

そして2042年、65歳のアレックスは会社で表彰されている時に心臓発作で倒れてしまう。妻と別れた時に心の支えになってくれた娘のアビーとは相変わらずいい親子関係を築いている。そんなある日、40歳の頃にも通っていたレストランで偶然にも14歳の時に片思いをしていたノリと再会。ファーストキスを失敗した苦い思い出が脳裏によぎるが、65歳のアレックスは、突然彼女にキスをするのだった。

製作スタジオ:WB
放送局&放送開始日:CBS 2017/9/25
製作総指揮:ダン・コペルマン(『マルコム in the Middle』)など
出演者:ボビー・モナハン(『アダルトボーイズ遊遊白書』)、ジョン・ラロクエット(『ライブラリアンズ』)、ケレン・コールマン(『ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~』)ほか

 

■『Splitting Up Together』

原作はデンマークの同名コメディ番組で、アメリカでは人気トークショー・ホストで全米の人気者エレン・デジェネレスが製作総指揮を担当した30分もののロマンチック・ファミリー・コメディー。

レナとマーティンはラブラブの恋愛結婚をしたものの、それぞれに好きだった部分がやがてイライラの元となり、二人の子どもと十数年の時を経て、友好的とはいうものの離婚を決断するにいたる。それぞれに別々の道を歩むことにしたことを家族の前で発表するレナとマーティンだったが、子どもたちは絶対に二人で育てると宣言。子育ては週ごとに当番制でメインの家にてお互いに干渉をせずに行うという規則のもと、当番ではないほうはガレージを改造したゲストハウスで住む。周囲は、なんで殆ど一緒に住んでいるようなものなのに離婚しなければならないのかと不思議がるが、二人のことは本人にしか理解できないこともある。というわけで、「別居同居」という妙な環境がスタートするが、お互いに"独身"ということになれば他人とのデートにも口を出せないし、子どものことで相談したいことがあっても"干渉しない"し"夫婦じゃない"ともなれば気安く声をかけることもままならない。お互いにふと懐かしくなる幸せだった日々。久々の独身生活を体験するふたりが発見するのは...?

レナを演じるのは人気コメディ『ザ・オフィス』のパム役を好演したジェナ・フィッシャー。マーティン役は、女優ゴールディ・ホーンと一人目のご主人(カート・ラッセルではなく俳優ビル・ハドソン)との息子で、最近では人気TVシリーズ「スクリーム・クイーン」にウェス役で出演していたオリヴァー・ハドソン。(取材・文: 明美・トスト / Akemi Tosto)

製作スタジオ:WB
放送局&放送開始日:
製作総指揮:エレン・デジェネレスなど
出演者:ジェナ・フィッシャー、オリヴァー・ハドソン、リンゼイ・プライス(『リップスティック・ジャングル』)ほか

 

■『By the Book』

タイトルにもなっている"By the book"という言い回しは、「規則どおりに」という意味なのだが、"book"が大文字で"the BOOK"となると意味合いが変わってきて、「聖書どおりに」という意味になる。

人生に迷った中年男がセルフヘルプの本を探して本屋にふらりと入るのだが、ピンとくる本がなく、最終的にたどりついた教えの本が「聖書」。キリスト様の教訓をもとにすれば、きっとすぐに自分の人生にも迷わなくなるはず、と忠実に聖書に記されているままの生活を決行することにきめる。そんな彼を待ち受けているのは、とんでもないドタバタ劇であることを知るのは、まさに"神のみ"というところだった...。

『MAD MEN マッドメン』でスタン・リッツォ役を演じたジェイ・R・ファーガソンが主人公のチップを演じ、『パーソン・オブ・インタレスト』や『クリミナル・マインド』などに顔を出し性格俳優として有名なカムリン・マンハイムがチップの厳しいけど理解のあるボスを好演している。(取材・文: 明美・トスト / Akemi Tosto)

製作スタジオ:WB
放送局&放送開始日:CBS 未定
製作総指揮:ジョニー・ガレッキ(『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』)、アンドリュー・ハース(『ジーサンズ はじめての強盗』)など
出演者:ジェイ・R・ファーガソン(『MAD MEN』)、イアン・ゴメス(『フェリシティの青春』)、カムリン・マンハイム(『パーソン・オブ・インタレスト』)ほか

 

■『Life Sentence』

The end is just the beginning. See @lucyhale on #LifeSentence, coming soon to The CW!

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大人気ミステリードラマ『プリティ・リトル・ライアーズ』のアリア役で大ブレイクしたルーシー・ヘイルが主演のドラメディ。

8年前、10代だった頃に末期がんと診断されたステラ。常に"今日が人生最後の日かも"という気持ちで後悔することないよう、一日一日を精一杯生きてきた。そんな気持ちで過ごしてきた日々の中には、旅行先のパリで運命的な出会いをしたウェスとの結婚も含まれる。自身の葬式のためにケーキまで用意していたステラだったが、ある日、癌は完治したと告げられる。

想像すらしたことがなかった"今後も続いていく長い人生"を喜ぶ気持ちではなく、これからどうしよう?という不安襲われるステラ。そんな彼女のニュースを聞いた家族も戸惑いを隠せない。幸せだと思っていた両親の仲はとっくの昔に険悪になっており、母親には同性の恋人が...。父からは高額な医療費を払うために家を売却しなくてはいけないと告げられ、今まで周囲の人たちは8年もの間、彼ら自身の生活を犠牲にしてまでも、ステラの幸せを優先にしてきたことをはじめて知るのだった。また、最愛の夫からも今まで彼女のためをと思いついてきた数々のウソを明かされてしまう。

製作スタジオ:WB
放送局&放送開始日:The CW 2018年1月
製作総指揮:オリヴァー・ゴールドスティック(『プリティ・リトル・ライアーズ』)など
出演者:ルーシー・ヘイル(『プリティ・リトル・ライアーズ』)、エリオット・ナイト(『アメリカン・ゴシック ~偽りの一族~』)、ジェイソン・ブレア(『New Normal おにゅ~な家族のカタチ』)ほか

 

■『Claws』

ゲットーなコメディ、そして犯罪ドラマにサスペンス、でも人情ドラマも少し入っているなかなかハイブリッドなドラマ。

舞台となるのは南フロリダにあるネイルサロン。オーナーのデスナはド派手でちょっと見はアバズレだが、実は人情に厚くさまざまな境遇を抱えた女友だち兼従業員4人を抱え、自宅では発達障害を抱えた双子の弟ディーンの面倒を見ながらなんとか生活していた。自分のサロンを持つという夢を叶えるためにマフィアと手を組み、馴染みの薬局からドラッグを横流しするという仕事を続けるデスナ。マフィア・ボスのチンピラ子分と愛人関係にあるが、サロンを持つ夢を叶えてくれるはずだったボスは約束を守らず、愛人にも利用されていることを悟りショックを受ける。だが、愛人が目の前で若い娘に手を出すのを見たデスナはブチ切れて、誰に対しても二度とへつらうまいと自分の胸に誓う。

主人公のデスナを演じるのは『スクリーム・クイーンズ』のデニース役や『マスターズ・オブ・セックス』のルイーズ役でお馴染みのニーシー・ナッシュ。無口だが頼れるレズビアン用心棒の"静かなアン"を演じるのは『デビアスなメイドたち』のゾイラ役でいい味を出しているジュディ・レイエス、そしていつもオドオドしているがデスナの妹分でもあるポリー役には『グッド・ワイフ』や『パーソン・オブ・イントレスト』で活躍していたキャリー・プレストン、と助演女優陣が脇を固めている。(取材・文: 明美・トスト / Akemi Tosto)

製作スタジオ:WB
放送局&放送開始日:TNT 6/11より放送中
製作総指揮:ラシダ・ジョーンズ(『セレステ∞ジェシー』)など
出演者:ニーシー・ナッシュ(『マスターズ・オブ・セックス』)キャリー・プレストン(『トゥルーブラッド』)、ジュディ・レイエス(『ジェーン・ザ・ヴァージン』)、ディーン・ノリス(『ブレイキング・バッド』)ほか

 

■『American Woman』

1970年代、ウーマンリブの第二波が押し寄せつつあったロサンゼルスを舞台に繰り広げられる、女性たちの苦悩と友情を描いたドラマ。

豪邸に住むボニーは、不動産業の夫スティーヴンの囲われ妻。子育ては大変だけど、スティーヴンのおかげで、好き勝手にショッピングをして仲良しの女友だちと豪華なランチを楽しむ気ままな日々。だがある日、夫のコロンの匂いが変わったことに気づいたボニーは、浮気を疑い尾行を開始。見事に現行犯でスティーヴンを捕まえ、家から追い出すことに成功したものの、いかに自分が何もできないかという事実に直面して愕然とする。二人の子どもと大きな家を前に途方にくれるボニー。だがそんなときの女友だち。浮気野郎の夫がいなくなった大邸宅で、女3人がホストの大パーティーを開催することにする。専業主婦が王道だったアメリカで、シングルマザーになったボニーの運命はいかに?

ヒット・シリーズ『シェイムレス 俺たちに恥はない』のクリエイターであるジョン・ウェルズが製作総指揮として参加。主人公ボニー役には、1995年に映画『クルーレス』で大人気となったものの、30代になってからは良い役に恵まれずしばらくカメラの前から遠ざかっていたアリシア・シルヴァーストーンが久々に主役を演じる。また、ボニーの親友キャサリン役にはこちらも90年代に映画『アメリカン・ビューティー』の美少女役で一世を風靡したミーナ・スヴァーリが起用されている。(取材・文: 明美・トスト / Akemi Tosto)

製作スタジオ:WB
放送局&放送開始日:Spike 未定
製作総指揮:ジョン・ウェルズ(『シェイムレス』)など
出演者:アリシア・シルヴァーストーン(『クルーレス』)、ミーナ・スヴァーリ(『アメリカン・パイ』)ほか