監督&脚本家が全て女性のホラードラマ企画が米CWで始動、製作総指揮にはドリュー・バリモアも

女性の脚本家や監督に与えられる機会が男性に比べて少ないと、よく指摘されるハリウッド。そんな中、脚本や監督を全て女性が担当するホラー・アンソロジーシリーズの企画が、米CWにおいて始動したことを、米Deadlineが報じた。

『Black Rose Anthology(原題)』と題された本企画は、罪の意識や嫉妬、抑圧、偏執症、狂気、性的な強迫観念、サバイバルなどをテーマに、現代的かつ女性的な視点を通して、人間の深層に横たわる恐怖を描く作品とのこと。

パイロットの脚本を担当するのは、TVドラマ版『スクリーム』の製作総指揮を務めたジル・ブロートヴォーゲル。製作総指揮には、ブロートヴォーゲルのほか、女優・プロデューサーとして活躍するドリュー・バリモアや、『新チャーリーズ・エンジェル』のナンシー・ジュヴォネンなどが名を連ねている。なおドリューはこれまでにも、『そんな彼なら捨てちゃえば?』『ローラーガールズ・ダイアリー』『ワタシが私を見つけるまで』といった女性視点の作品を手掛けている。

女性の視点で描かれたホラーとしては、CWではすでに『ヴァンパイア・ダイアリーズ』(放送終了)や『iゾンビ』(シーズン4制作決定)といった作品が有名。さらに、人気番組『SUPERNATURAL/スーパーナチュラル』のスピンオフとして、女性の登場人物が中心となる『Wayward Sisters(原題)』のパイロットが『スパナチュ』シーズン13のエピソードの一つとして放送されることが決まっている。ハリウッドの古き慣習を打ち破るかもしれない、今回の新企画の動きにも注目したい。(海外ドラマNAVI)

Photo:ドリュー・バリモア
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