1981年から1983年にかけてアメリカで放送され、今なおファンに愛されるSFコメディ番組『アメリカン・ヒーロー』(『UFO時代のときめき飛行/アメリカン・ヒーロー』)。そのリブート版のパイロットが米ABCにて作られることを、米Hollywood Reporterなど複数メディアが報じた。
オリジナル版は、UFOと遭遇して赤いスーパースーツを与えられた高校教師のラルフ・ヒンクリー(ウィリアム・カット)が主人公。しかしラルフは、スーツの取扱説明書を失くしてしまい、飛行中の墜落や衝突などヘマを繰り返すことに。それでも、FBI捜査官のビル・マクスウェル(ロバート・カルプ)やガールフレンドのパム(コニー・セレッカ)の協力を得て、毎回事件を解決する。ジョーイ・スキャベリーの歌う主題歌も大ヒットした。
一方リブート版の主人公は、30歳のインド系アメリカ人女性ミーラにバトンタッチする。オハイオ州クリーブランド出身のミーラは、テキーラ飲みとカラオケ以外に取り柄がないが、エイリアンから地球を守るためにスーパースーツを託されるという設定だ。また、オリジナル版は1時間枠だったのに対し、リブート版は30分枠の番組になる。
リブート版のパイロットで脚本を担うのは、アジア系アメリカ人の家族を描くコメディ『フアン家のアメリカ開拓記』で脚本家・プロデューサーを務めたレクナ・フラクボム。彼女は、同番組の企画・製作総指揮者であるナーナチカ・カーンとともに、製作総指揮も担う。このほか、オリジナル・シリーズのクリエイターだったスティーヴン・J・キャネルの娘で、TVドラマ監督のターニャ・マキアナン(『クリミナル・マインド FBI行動分析課』『ブルーブラッド』)も、製作総指揮に名を連ねる。
米エンタメ界で最近重要視されているダイバーシティ(多様性)の流れを汲み、主人公の設定を一新したリブート版。同企画の進展に注目したい。(海外ドラマNAVI)
Photo:『アメリカン・ヒーロー』
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