未来の北アフリカが舞台のSFファンタジー小説の映像化に米HBOの元キーマンが参加

未来の北アフリカを舞台にしたSFファンタジー小説「Who Fears Death(原題)」をドラマ・シリーズとして映像化するプロジェクトにおいて、米HBOの成功に貢献した人物が製作総指揮者として参加することを、米Hollywood Reporterなど複数メディアが報じた。

その人物とは、同局の番組編成責任者を8年間務め、プロデューサーに昨年転業したマイケル・ロンバルド。同局で大ヒット中の大河ファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』をはじめ、『トゥルーブラッド』『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』『ニュースルーム』『GIRLS/ガールズ』『TRUE DETECTIVE』『シリコンバレー』と、数多くのヒット作の立ち上げに力を貸した人物で、その参加により、本プロジェクトはますます注目を浴びることになりそうだ。

また、これまでに報じられている通り、本プロジェクトの製作総指揮には、『ゲーム・オブ・スローンズ』の原作者ジョージ・R・R・マーティンも名を連ねている。さらに、脚本家/プロデューサー/ジャーナリストと、多岐にわたり活動するセルウィン・セイフ・ハインズが、脚本と共同製作総指揮を担うことも明らかになった。

「Who Fears Death」は、SF/ファンタジーの分野で権威のあるネビュラ賞やヒューゴー賞を受賞したナイジェリア系アメリカ人のネディ・オコラフォが執筆し、2010年に刊行された小説(日本では未訳)。終末世界となった北アフリカにおいて、追放者となった女性の成長を描く物語で、魔術師の父親を倒し、予言に記された通りに抑圧された人々を救いながら、主人公は自らの中で増大する恐ろしい力を使いこなそうと苦闘する。同小説は、2011年に世界幻想文学大賞(長編小説部門)を受賞している。(海外ドラマNAVI)

Photo:マイケル・ロンバルド
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