『ウォーキング・デッド』ロバート・カークマン、SF小説「ゲイトウエイ」映像化にのりだす?

世界中で大ヒット中のパニック・サバイバル・ドラマ『ウォーキング・デッド』で、原作・製作総指揮を担っているロバート・カークマン。彼の率いる制作会社スカイバウンド・エンターテインメントが、フレデリック・ポール作のSF小説「ゲイトウエイ」の映像化を検討していることを、米Varietyが報じた。

1977年にアメリカで刊行された「ゲイトウエイ」は、エイリアン種族ヒーチーにまつわる物語を綴る「ヒーチー年代記」の第1巻にあたる。貧しい鉱夫の主人公ロビネット・ブロードヘッドは、不毛で人口過多となった地球を逃れ、一攫千金を狙い宇宙への危険な旅に出る。同小説は、SF/ファンタジー界で権威のあるヒューゴー賞とネビュラ賞などを受賞し、日本では早川書房から翻訳版が刊行されている。

報道によれば、スカイバウンドはTVシリーズの企画を立てるべく、同小説の検討に入っており、「ヒーチー年代記」に連なる続編小説も検討対象にしているとのこと。スカイバウンドのデヴィッド・アルパートCEOは、「独創性に富んだSF作品の一つを手がけるのは特別な名誉。30年以上にわたり私の書棚を飾っている小説なので、夢がかなったようです」と述べている。

なお、同小説はこれまでにも映像化が試みられており、2015年には、デヴィッド・エイック(『バトルスター・ギャラクティカ』)とジョシュ・ペイト(『フォーリング スカイズ』)の取り組みが報じられていたが、実現しなかった。今回もまだTVシリーズ化が決定したわけではないが、続報を楽しみに待ちたい。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ウォーキング・デッド』
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