『ER』と『グレイズ・アナトミー』の美味しいとこどり!『シカゴ・メッド』の魅力

『シカゴ・ファイア』『シカゴ P.D.』に続いて、ついに10月11日(水)よりDVDがリリースとなる『シカゴ・メッド』。消防、警察の次となる『シカゴ』シリーズ第3弾の舞台は病院。リアルな救急医療の描写と、現代ならではの主題をふんだんに盛り込んだ症例の数々、救命に携わる人々の活躍や葛藤を見事に描き出している王道医療ドラマの進化版と言える。

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1994年から15シーズン続いた『ER 緊急救命室』をはじめ、ここ20年あまりで数々の名作が生まれてきた医療ドラマ。今世紀に入ってからは、『Dr.HOUSE』『グレイズ・アナトミー』『ロイヤル・ペインズ~救命医ハンク~』といった長く愛される作品も増え、それぞれに、カリスマ医師、医師たちの恋愛模様、セレブ専門医など独自の切り口でドラマファンを惹きつけてきた。そして2010年代になると、従軍経験を持つ医師の型破りな処置が特徴の『ナイトシフト 真夜中の救命医』や、リアルな医療シーンと群像劇が同居する『シカゴ・メッド』が登場している。

特にこの『シカゴ・メッド』は、医療ドラマを中心に人気作品の魅力をうまく盛り込んでいる。まずは『ER』ですっかりおなじみとなった、次々と搬送されてくる患者に対し、医師、看護士が入り乱れながら素早く処置にあたる緊急医療のスピーディーさがしっかり描かれている。さらには、尊厳死や代理出産といった現代的なテーマを積極的に取り上げ、それをめぐって苦悩する医師や患者の姿を捉えている。また、様々な考えを持っていたり、異なる立場にある医師や看護師、管理者が衝突や反発を経て、次第に理解を深めていくさまも丁寧に描かれる。事故・病気・軽症・重症から持病の悪化まで多種多様な患者が現れる中、各自が外科、内科、精神科といった専門知識や経験値をフル稼働し、厄介な病因を突き止める神業も必見だ。

そして、二人のイケメン医師のバディドラマ風味も見逃せない。舞台となるシカゴ医療センターの新メンバーとして加わった、実は大手デパートの御曹司で軍隊帰りの型破りな外科医コナー・ローズと、頭脳明晰で情熱あふれる内科医ウィル・ハルステッド(弟は『シカゴ P.D.』のジェイ・ハルステッド!)は、初対面の時からそりが合わず、何度もぶつかり合いながら徐々に互いを認め、診察でも力を借りたり助言したりと少しずつ絆を深めていく。ローズ、ウィルそれぞれの恋愛も注目で、戦死した夫の子どもを妊娠中の小児科医ナタリー・マニングに思いを寄せるウィル、自分の指導員である美人医師と割り切った関係を結ぶローズの恋の行方からも目が離せない。医療の描写がメインでありながら、そうした恋愛要素もうまく挟み込まれており、このあたりは恋多き登場人物たちのハラハラする恋愛模様が魅力の『グレイズ・アナトミー』を彷彿とさせる。

医療ドラマの中でも特に人気の高い『ER』と『グレイズ・アナトミー』の美味しいとこどりとも言える『シカゴ・メッド』。この両作のように医療ジャンルを代表する存在となりそうなポテンシャルを大いに秘めた注目の新作シリーズだ。

■商品情報
・『シカゴ・メッド』...10月11日(水)リリース
『シカゴ・ファイア』...シーズン1&2好評リリース中、シーズン3は11月8日(水)よりリリース開始
・『シカゴ P.D.』...好評リリース中
発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント

(海外ドラマNAVI)

Photo:『シカゴ・メッド』
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