ジョン・キャメロン・ミッチェルと山本耕史があの名曲を披露!『パーティで女の子に話しかけるには』ジャパンプレミア

1997年よりオフ・ブロードウェイで初上演されロングランを記録した伝説の舞台『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』の生みの親、ジョン・キャメロン・ミッチェル。最近では『Girls/ガールズ』へのゲスト出演も記憶に新しいが、彼が手掛けた最新作『パーティで女の子に話しかけるには』のジャパンプレミアが都内で開催。日本版ヘドウィグを演じた俳優の山本耕史も駆け付け、イベントを盛り上げた。

イギリスのベストセラー作家、ニール・ゲイマンの短編小説を映画化した本作は、70年代のロンドン郊外が舞台。パンクな見た目なのに内気な少年エン(アレックス・シャープ)は、偶然迷い込んだパーティで出会った"異星人"の少女ザン(エル・ファニング)と恋に落ちる。しかし、二人は48時間しか一緒にいることができない。大人たちが決めたルールに反発した二人は、危険で大胆な逃避行に出る─。

本作とタイアップしているヴィヴィアン・ウエストウッドを全身にまとい登壇したミッチェル監督。「東京の劇場にまた来ることが出来てとてもうれしく思います。この作品が日本の皆さんの心に響くことを願っていますし、きっとそうなると信じています」と挨拶したあと、観客席にスマートフォンを向け、Instagram用の動画を撮影。

本作でパンクのゴッドマザー役を演じるニコール・キッドマンについて聞かれると、「パンクな人がニコールの顔に唾を吐き続けるシーンの撮影は楽しんでなかったですね(笑)僕はそれを見て"パンクだ!"と思ったけれど。彼女とは『ラビット・ホール』で一緒に仕事をしたことがありますが、今回は彼女が普段演じないような役なんです。ギターをぶつけられたときなんて"いつもとは全然違うけど、最高だわ"って言っていました」"異星人"の少女ザンを演じるファニングについては、「一緒に仕事をしていて気持ちがいいし、プロフェッショナルで、抜きん出た才能を持っている女優さんです。スターであることと、女優であることを同時にこなすのは大変ですが、彼女はこの作品で初めてそれを実現できたと思います」と称賛した。

花束を持って登場した山本は、「ジョンらしいパッションを感じました。青春時代を思い出したり、近未来的な部分もあったり、いくつかの要素があるんです。その中にファンタジーも含まれますが、ジョンが直接的にファンタジーを描くのは今回が初めてだと思います。彼の心の中がアートとして表現されています。曲も素晴らしいですし、楽しかったです」と力強くコメント。久々の再会を果たした二人だが、最後に『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』から「オリジン・オブ・ラブ」をアカペラでサプライズ披露。ミッチェル監督が「ここまで」と止めたもの、山本がリードしサビまで熱唱し、集まったファンをよろこばせた。

『パーティで女の子に話しかけるには』は12月1日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷他全国順次公開。(海外ドラマNAVI)

Photo:『パーティで女の子に話しかけるには』ジャパンプレミアに登壇したジョン・キャメロン・ミッチェル監督と山本耕史
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