現地時間の16日(月)、動画配信サービスの最大手Netflixが2018年度の番組や映画に80億ドル(約9000億円)の予算を費やす予定だと発表した。昨年発表された本年度の同予算は60億ドル(約6800億円)だったので、それを大幅に上回ることになる。米CNNが報じた。
NetflixやHuluをはじめ、Apple、Amazon、Facebookなど、現在は動画配信サービスをスタートさせる企業が増えており、各社は莫大な予算を投じてオリジナルコンテンツの制作に力を入れている傾向にある。
Netflixは16日に発表した決算報告書にて、「私たちは(他社よりも)いいスタートを切っていると思いますが、今後何十年にもわたってこの競争を勝ち抜いていくためにすべきことは、可能な限り迅速にNetflixを改善していくことです」と、述べている。
特に、Netflixはオリジナル映画の製作数を増やす見込みで、来年度は約80本のオリジナル映画のリリースを計画しているとCCOのテッド・サランドス氏が発表した。Netflixのオリジナルコンテンツ製作への大きな賭けが、サービス価格の引き上げを検討し、他者との競合が激化していく中でも顧客獲得へと繋がっている。
Netflixは第3四半期に500万人以上の新会員を加え、その大半は国際市場から獲得。加入者数は1億900万人を超え、前年同期から8600万人増加した。
今月初め、Netflixは米国でのスタンダード及びプレミアム会員のサービス価格を引き上げる計画を発表。年内中に実施される予定で、最も加入者の多いプランの月額費用は9.99ドル(約1,130円)から10.99ドル(約1,240円)へと引き上げられる。この件に関し質問に答えたデヴィッド・ウェルズCEOは急に決めたことではないとした上で、「多くの投資家は、価格が安いという理由で過去に私たちを批判してきました」と、答えた。
一方で、今年8月にはディズニーがNetflixから映画を引き上げ、独自のストリーミングサービスを開始することを発表しており、この影響も懸念されているが、それを踏まえて第4四半期には全世界で600万人以上の新規加入者を見込んでいる。(海外ドラマNAVI)
Photo:Netflixロゴ
© Netflix. All Rights Reserved.