ボスの謹慎処分に『SUPERGIRL』と『ARROW』のキャストがコメント

ハリウッドの重鎮ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ疑惑が大々的に報じられたことは記憶に新しいが、またもや米国エンタメ界を牽引する人物のセクハラ問題が浮上した。その人物はアンドリュー・クライスバーグ。米CWで大ヒットしている『ARROW/アロー』『THE FLASH/フラッシュ』『レジェンド・オブ・トゥモロー』、など、"アローバース"を手掛ける人気クリエイターだ。

米Deadlineによると11月10日(金)、クライスバーグがセクハラ疑惑によりスタジオから停職処分を受けたことが発表され、ワーナー・ブラザース・テレビジョンは彼の問題について調査を開始することを明らかにした。同社は声明において、制作に関わる全ての人にとって安全な職場環境を作るように努める旨を述べている。

関係者の証言によると、クライスバーグは『THE FLASH』の制作スタート当初から若い女性作家に対して不適切な行為を行っていたようで、他にも複数のスタッフがクライスバーグの態度に不信感を抱いていたそう。女性作家はいくつかの作品でクライスバーグと仕事をしてきたが、彼のセクハラは毎回続いていき、時間の経過と共にエスカレートしていたようだ。

この報道を受け、『SUPERGIRL』で主演を務めるメリッサ・ブノワは以下のようなコメントを発表した。

「私は平等、フェミニズム、正義のために闘うことをサポートする番組で主演を務める女性です。個人的にも常にこのような考えを示せるように努めてきました。この件は胸が張り裂けるような思いですし、無力さを感じさせられます。

しかし、変化し続けていくことは可能であり、不当な扱いを受けた人には真実を語る安全な方法があり、その声は届くものだと信じています。誰かが罪を犯し、ハラスメント行為を行った時は、どんな業界で働いている人でも、どれだけ権力を持っている人でも、必ずその責任を負うべきなのです。私はこれまでもこのことについて公に訴えてきましたが、これからも続けていきます」

『ARROW』のオリジナルキャラクターの一人であるフェリシティ役のエミリー・ベット・リッカーズも、Twitterにて「大きな声で話す力を見出した女性たちへ。お互いを支えあい、彼女たちの声に耳を傾けた女性たちへ。あなたたちはヒロインよ」と、弱い立場に置かれた人を応援する声を投稿。

さらに、『ARROW』で主演を務め、アローバースを牽引するオリバー/アロー役のスティーヴン・アメルもFacebook Live videoにて今回の騒動に対してコメント。クライスバーグの名前こそ出さなかったものの、「彼女たちが話したすべてを完全に支持する」と、被害者を支援することを強調した。また、彼女たちがどんな形でも自分の助けを必要としているのなら、必ず応えると力強く語った。(海外ドラマNAVI)

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メリッサ・ブノワ(C)NYPW/FAMOUS
スティーヴン・アメル(C)NYPW/FAMOUS