『シェイムレス』エミー・ロッサム、『MR.ROBOT』クリエイターの夫が手掛ける「謎の看板美女」を追った新作に出演

全米大ヒットの過激なホームドラマ『シェイムレス 俺たちに恥はない』の長女フィオナ役で知られるエミー・ロッサムが『MR.ROBOT/ミスター・ロボット』のクリエイターで彼女の夫であるサム・エスメイルが米Hollywood Reporter(以下THR)とタッグを組んで手掛ける新ドラマに出演することがわかった。

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エスメイルが手掛ける新ドラマは、ロサンゼルスに突如として現れた謎の屋外広告に登場する女性「アンジェリン」について調査をしたTHRのシニアライター、ゲイリー・バウムの記事に基づいたリミテッドシリーズ。アンジェリン(本名レニー・ゴールドバーグ)は、彼女が自ら創造したポップアイコンで、エミーはこのアンジェリン役で主演を務める。併せて、夫のエスメイルとともに製作総指揮も兼任する。このリミテッドシリーズは、ケーブル局やストリーミングサービスに売り込む予定だ。

現在67歳のアンジェリンは、ホロコースト生存者の娘としてポーランドで生まれる。13,000人いた町で生存者500人に残った彼女の両親はアメリカへ亡命し、ロサンゼルスのフェアファックス地区に定住する前に強制収容所へ送られていたという。1965年にアンジェリンの母が亡くなると、彼女の父は別のホロコースト生存者と再婚し、一家はパノラマシティへ引っ越し、アンジェリンはその地区の高校へ通った。その後、セクシーなポーズでロサンゼルスのビルボードに突如表れたアンジェリンは、ハリウッド周辺でピンクのコルベットを走らせて話題になった。様々な都市でセクシーな出で立ちで看板に姿を現したアンジェリンは、名前と姿以外、看板を設置する目的さえも謎のままで、オカルト的伝説のように語り継がれることとなった。

エミーは13日(月)に声明を発表。「私はずっとアンジェリンという謎に惹かれていました。若い頃に、彼女の看板が登場したこと、そして"この女性は誰なのかしら"と疑問に思っていたことを今でも鮮明に覚えています。ゲイリー・バウムの調査報道は、30年以上に渡ってロサンゼルスを魅了してきた女性の、本当に複雑なアイデンティティを見つけました。ゲイリーの最近の記事を読んでから、この物語を伝えなければいけないと思っていました。それは、名声、女性の性的欲求、過去のトラウマを克服すること、について語る不思議な物語です」と、本作への思いと意気込みを語った。(海外ドラマNAVI)

Photo:サム・エスメイルとエミー・ロッサム
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