『ドクター・フー』製作総指揮を降板するスティーヴン・モファット、今だから言える「本作は最も○○な番組」

英国の国民的人気番組『ドクター・フー』で、2010年から製作総指揮を務めてきたスティーヴン・モファット。今年のクリスマスに放送される特別エピソードをもって降板する彼が、本作について思うところを語った。

英Radio Timesが伝えたところによると、同エピソードの試写会の後に設けられた質疑応答の時間で、モファットは次のように話したという。「番組を去る今だから言うんだけれども、『ドクター・フー』が長きにわたって成功を収めているのは、これまで作られたTV番組の中で最も偉大だからだ」と断言。

モファットによれば、番組の偉大さを測る指標は、視聴率でも批評でも内容の完璧さでもなく、番組の影響によって今の道を歩んでいる作家やアーティストや科学者など、いかに見る人の人生に影響を与えたかだという。「科学者、音楽家、学者、作家、監督、俳優という今の職業を選んだ人たち、番組を見て心臓の鼓動が少し早くなった人たち」こそが、番組の偉大さを測る上で重要なのだと話している。

ちなみに、本作の主人公ドクターを演じた歴代俳優のうち、デヴィッド・テナント(10代目ドクター)とピーター・キャパルディ(12代目ドクター)は、子ども時代に本作の大ファンであったことが知られている。

なお、『SHERLOCK/シャーロック』などでモファットとタッグを組み、『ドクター・フー』にも脚本家や俳優として参加しているマーク・ゲイティスは、英Digital Spyによれば「ストーリーのアイデアは常に温めている」と話しており、今後も脚本家として関わる可能性を匂わせている。

『ドクター・フー』でモファットが最後に製作総指揮を務めるクリスマス特別エピソード「Twice Upon a Time(原題)」は、12月25日(月)に英BBCなどで放送。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ドクター・フー』のキャストたちと一緒のスティーヴン・モファット(右端)
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